ドラマ『波うららかに、めおと日和』もいよいよ終盤へ。
第9話では、瀧昌が昇進による「別れの可能性」をなつ美に伝え、
ふたりは支え合うことを選ぶ覚悟を交わしました。
第10話では、なつ美の実家・関谷家との再会が描かれます。
久々に家族の温かさに触れるなつ美。
しかし、その中で気づく「夫婦としての本音」が、ふたりに新たな問いを投げかけます。
本記事では、第10話の展開と見どころを詳しくご紹介します。
この記事を読むとわかること
- ドラマ『波うららかに、めおと日和』第10話のあらすじと展開
- なつ美が実家・関谷家で感じた懐かしさと夫婦の違和感
- 夫婦としての“かたち”に悩むなつ美の心の変化
- 家族の言葉が背中を押した「選んだ道を正解にする」覚悟
- ふたりの絆が少しずつ深まっていく過程とその温かさ
ドラマ『波うららかに、めおと日和』第10話のネタバレあらすじ|関谷家で迎える春、懐かしさと違和感
第10話は、なつ美が久々に実家・関谷家を訪ねるところから始まります。
姉妹たちとのにぎやかな再会、母の手料理、父の少しぶっきらぼうながらも優しい眼差し――。
懐かしい空気に包まれながら、なつ美は「帰ってきた」安心感に思わず涙ぐみます。
しかしその一方で、どこか心の奥にひっかかる違和感もまた、なつ美の中で静かに芽を出し始めていました。
なつ美、久々の実家へ
「たまには顔を見せに帰ってこい」
そう父に言われ、瀧昌に背中を押されて帰省することになったなつ美。
桜が舞う道を歩きながら見上げた空は、あの頃のまま。
「ただいま」と玄関を開けた瞬間、家族の笑顔とともに春のにおいが舞い込んできました。
姉妹との再会が教えてくれること
実家では、長女・文乃、次女・志津、四女・百合との再会も。
「なつ美、顔つきが変わったね」
「ちょっと、お嫁さんらしくなったんじゃない?」
姉妹の何気ない言葉が、なつ美の胸に小さな温もりを運びます。
結婚当初の戸惑いがあった日々が、少しずつ「思い出」になっていることに気づく瞬間でもありました。
「本当に幸せなの?」という問いかけ
夕飯のあと、ぽつりと文乃が口にします。
「なつ美は、今…幸せ?」
笑顔で「うん」と答えながらも、
なつ美の心には答えきれない“余白”が残りました。
「幸せだと思う。でも…まだ、うまくいってるって胸を張って言えるほどじゃない。」
その夜、実家の布団の中で見上げた天井が、なぜか少し遠くに感じられたのでした。
ドラマ『波うららかに、めおと日和』第10話のネタバレ:夫婦の“日常”と“理想”の間で揺れる気持ち
実家で過ごすうちに、なつ美の胸に広がってきたのは、瀧昌との暮らしとの“違い”への戸惑いでした。
関谷家では、当たり前のように会話があり、にぎやかで、食卓にはいつも笑顔がある。
それに比べると、自宅での瀧昌との生活は…
静かで、穏やかだけど、どこか言葉足らず。
それが「大人の夫婦のかたち」なのか、それともまだ「本物の夫婦」になりきれていないのか――
なつ美は答えを探し始めます。
関谷家での過ごし方に見る夫婦観の違い
実家では、母と父がささいなことで言い合いながらも、
最終的には笑いあって仲直りする姿が当たり前にありました。
「ああやって本音を言い合えるのって、いいなぁ…」
そうつぶやいたなつ美に、姉の文乃は笑いながらこう言います。
「でもあれ、こっちが疲れる時もあるよ? 静かな旦那さんも、なつ美には合ってるんじゃない?」
その一言に、なつ美は「そうかも…」と苦笑しながらも、少しだけ安心するのでした。
なつ美の心に浮かぶ迷い
とはいえ、心のどこかで引っかかっているのは、
「私は、ちゃんと妻になれているのかな?」という思いでした。
家事もまだ不慣れ、瀧昌の気持ちを理解できたと胸を張って言えるわけでもない。
でも、それでも一緒にいたい。
その“好き”という感情と、「良い妻でいたい」という理想の間で、
なつ美の心は揺れていました。
瀧昌の本音と小さな気遣い
そんななか、瀧昌から一通の手紙が届きます。
「実家、にぎやかそうで良かった。ゆっくりしてくるといい。」
「こっちは味噌汁がしょっぱかった。やっぱり、お前のがいい。」
ぶっきらぼうだけど、そこに込められた優しさに、
なつ美は思わず微笑み、胸がきゅっとなります。
「あぁ、私はこの人と、“私たちのかたち”をつくっていけばいいんだ」
そんな気づきが、静かに彼女の中で芽生えていくのでした。
ドラマ『波うららかに、めおと日和』第10話のネタバレ:家族が背中を押す“選択”
実家で過ごす中で、なつ美の中に芽生えた迷いや不安。
「私は、ちゃんと妻としてやれているのかな?」
「瀧昌さんとの生活は、本当にこのままでいいのかな?」
そんな問いの答えを求めていた彼女の背中を、思わぬ人が静かに押してくれます。
父の言葉がなつ美に与えた気づき
帰る日の朝、無口な父がぽつりと声をかけます。
「…お前、顔つき変わったな。」
「前は、何でも自分で抱え込んでたけど、今は違う。…ちゃんと、誰かを頼って生きてる顔になった。」
その言葉に、なつ美は思わず涙をこらえることができませんでした。
「私は、少しずつでも前に進んでるのかもしれない…」
そんな静かな実感が、胸に広がっていきます。
「選んだ道を正解にする」夫婦の覚悟
汽車に乗り、瀧昌の待つ家へ戻る途中、
なつ美はそっと手帳に一言だけメモを残します。
「私は、選んだ道を正解にする」
それは、夫婦として悩みながらも一緒に進む覚悟の言葉。
瀧昌のそばで「良い妻になる」のではなく、「ふたりで良い夫婦になる」。
そんな思いを胸に、なつ美は再び夫のもとへ帰っていくのです。
ふたりの絆が見せる未来の光
玄関を開けると、瀧昌が不器用に「おかえり」と迎えてくれました。
なつ美は「ただいま」と笑顔で返しながら、
「次は、ふたりで味噌汁作りましょうか」と声をかけます。
瀧昌は少しだけ目を見開いた後、「ああ」とうなずくのでした。
何気ない言葉、ささやかなやり取りの中に、
確かな信頼と希望が見える――
そんな温かさに包まれて、第10話は幕を閉じます。
ドラマ『波うららかに、めおと日和』第10話のネタバレ:“家族”と“夫婦”の境界線
第10話のテーマは、“実家”という家族の原点と、“夫婦”という新しい生活との対比にありました。
なつ美は懐かしい空間に癒やされながらも、
「あの頃の自分」と「今の自分」の違いに戸惑い、
そしてその先にある“自分らしい夫婦像”を模索していく姿が印象的でした。
実家との対比で見えてくる新しい自分
関谷家のにぎやかさ、両親の何気ない会話、姉妹の距離感。
どれもなつ美にとっては「当たり前」だったはずの風景が、
今はどこか懐かしく、自分の居場所ではないように感じる。
それは決してネガティブなことではなく、
「帰る場所はここではなく、瀧昌のそばになった」
というなつ美自身の変化の証でした。
なつ美の「妻」としての自覚
今回なつ美は、「私はまだ完璧な妻じゃない」と悩みながらも、
「でも、ふたりで正解を見つけていけばいい」と前を向きます。
この姿勢は、第1話のなつ美とは大きく違う点です。
守られる存在ではなく、対等に“夫婦”を築くパートナーとしての自覚が芽生えていることが、
第10話最大の見どころのひとつと言えるでしょう。
瀧昌の変化に込められた愛情
そして、今回は瀧昌の「変化」もさりげなく描かれていました。
手紙を送ったり、「おかえり」と出迎えたり、
表情や言葉に出さずとも、なつ美への気遣いや愛情が行動ににじんでいます。
特に最後の「一緒に味噌汁を作る」というやり取りには、
ふたりが“共に過ごす日々を選び取った”というメッセージが込められていました。
まとめ|『波うららかに、めおと日和』第10話の感想と展望
第10話は、実家という“過去の居場所”と、
夫婦としての“今の居場所”の狭間で、
なつ美が改めて「自分の立ち位置」と向き合う回となりました。
家族の温もりに触れることで、なつ美の中で育っていた不安や迷いが浮き彫りになり、
そして、“選んだ道を正解にする”という覚悟へと変わっていった過程は、
視聴者にとっても深い共感を呼ぶ内容だったのではないでしょうか。
第10話のポイントおさらい
- なつ美が実家・関谷家を訪問し、家族と再会
- 懐かしさの中で、自宅との違いに迷いが生まれる
- 姉や父の言葉から「今の自分の成長」に気づく
- 瀧昌からの手紙が、なつ美に安心と自信を与える
- 帰宅後、ふたりで「味噌汁を作る」という日常を分かち合う
次回に向けた期待
いよいよ物語は終盤に向かい、夫婦としての“かたち”が少しずつ定まってきた二人。
しかし、新生活に慣れ始めた今だからこそ、
また新たな壁や課題が訪れる可能性もあります。
次回では、ふたりの“未来”に関わる大きな選択が待っているかもしれません。
なつ美と瀧昌が、これからどんな日常と向き合い、
どのように絆を深めていくのか――
第11話の展開にも注目が高まります!
この記事のまとめ
- 第10話では、なつ美が実家・関谷家に帰省
- 家族との再会が、夫婦の在り方に迷いを生む
- 姉や父の言葉がなつ美の心に変化を与える
- 瀧昌からの手紙で、夫婦の絆を再確認
- 「選んだ道を正解にする」なつ美の覚悟が描かれた回
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