『DOPE 麻薬取締部特捜課』第9話では、ついにDOPE計画の“最後の被験者”であるY.S.-06の正体が明かされ、衝撃の展開を迎えました。
さらに、才木自身の過去と向き合う決定的な場面、綿貫・陣内・ルカそれぞれの信念の結実、そして特捜課による“最後の記者会見”が行われるなど、最終回直前にして物語は大きな転換点を迎えます。
本記事では第9話の全展開を、詳細なネタバレとともに徹底解説します。
この記事を読むとわかること
- Y.S.-06の正体と才木の過去の全貌
- 特捜課の解体前に伝えた最後のメッセージ
- DOPEの真の目的が“感情誘導”だった事実
Y.S.-06の正体は才木優人本人だった!父が残した“最後の記録”
第9話でついに明かされた事実──それは、Y.S.-06という最後の被験者コードが、才木優人本人を指していたという驚愕の真実でした。
これまで才木は「Y.S.-04」として記録されていたとされていましたが、実際には父・真一の手によってそのIDは“隠蔽”され、別の被験者番号へと付け替えられていたのです。
その“最後の記録”が残された端末は、プロミネンス研究所の旧サーバー室から陣内が発見し、才木へと届けられました。
才木が幼少期に投与されていたDOPEの初期型
記録映像には、6歳の頃の才木が父の前でDOPEの初期型を投与される様子が映されていました。
それは実験ではなく、「制御不能な感情爆発を防ぐための処置」として実施されたものであり、
感情を“奪う”のではなく、“守るために封じる”という逆説的な目的があったことが明かされます。
才木真一は、「息子をモルモットにしたくなかった」として、研究所内で唯一その使用目的を記録に残さず、Y.S.-06というコードで隠したのでした。
“実験対象”という事実ではなく、“父の最後の意志”として映像は残されていたのです。
「自分は実験の産物だった」才木の心の崩壊と再生
映像を見た才木は、しばらく言葉を失い、机に崩れ落ちます。
「俺は、人間じゃなかったんだな……」
その言葉には、幼少期に自分から奪われた記憶と感情、そして父への複雑な思いが滲んでいました。
しかし、泉ルカの一言が彼を支えます。
「だったら、今あなたが流してる涙は何? それが“人間”じゃないって言えるの?」
その言葉に、才木は初めて“実験の産物”ではなく、“感情を持つ人間”として自分を再認識するのです。
そして、静かに決意します。
「父が俺を守ってくれたように、今度は俺が誰かの心を守る」
Y.S.-06というコードに、自らの名前を重ねることなく、“才木優人”としてこの事件に終止符を打つ決意が固まった瞬間でした。
ルカの決断──悠斗を保護施設へ送り届ける涙の別れ
第9話の中盤、泉ルカ(久間田琳加)はついに弟・悠斗を自らの手で保護施設へと送り届ける決断を下します。
記憶と感情を取り戻しつつある悠斗にとって、今必要なのは家族の情ではなく、専門的なケアと社会的な安全。
それを誰よりも理解していたルカは、「お姉ちゃんである前に、一人の大人として向き合いたい」と涙ながらに語ります。
「今は家族じゃなく、世の中が守るべき存在」
悠斗が保護された都内の医療福祉施設には、DOPE投与後の長期ケアに対応できるチームが設置されていました。
ルカは葛城の手配によりこの場所を見つけ、「家ではなく、社会が守る責任がある場所」として弟を託します。
別れ際、悠斗は静かに「ルカ…ありがとう」と微笑み、わずかに手を振る仕草を見せます。
それは、幼い頃に2人だけが交わした“元気の合図”でした。
「私は、お姉ちゃんじゃなくても、ずっとあなたの味方」
その言葉を残し、ルカは施設を後にします。
姉弟の“約束の再会”と、新たな未来への一歩
この別れは“喪失”ではなく、“未来を守るための選択”として描かれます。
悠斗は新しい名前、新しい身分で社会に再び溶け込む準備を始めます。
ルカは葛城にこう語ります。
「次に会うときは、きっと“過去の話”が笑ってできるような、そんな日が来ると信じてます」
この言葉には、過去を背負って戦ってきた者たちの、未来に向けた希望が込められていました。
姉弟は“離れたことで守られた絆”を胸に、それぞれ新たな一歩を踏み出していくのです。
綿貫と陣内、国家権力に立ち向かう“最後の捜査”
特捜課が事実上“解体”された中でも、綿貫光(新木優子)と陣内鉄平(中村倫也)は動きを止めませんでした。
彼らが挑んだのは、DOPE計画を“国家規模”で広げようとしていた背後勢力──政治家の関与を暴くという危険な捜査。
捜査権も身分も剥奪された彼らに残されたのは、信頼と覚悟だけでした。
DOPE拡散を画策していた政治家の関与を暴く
綿貫と陣内は、過去にプロミネンス・バイオの研究資金提供元を調査していた際、ある政党幹部の名義で管理されたペーパーカンパニーの存在に気づいていました。
それが、DOPEの成分改良版“Gシリーズ”の製造資金に充てられていたことが、今回明らかになります。
さらに、匿名の内部告発メールにより、その政治家が「投与対象を一定層に絞り社会安定を実現する」と発言していた録音データも入手。
それは事実上、弱者を選別し“感情を奪う”ことで管理しようとする思想そのものでした。
「正義の形は、誰かの涙でできている」
その発言を聞いた綿貫は、言葉を詰まらせながらこうつぶやきます。
「この国で“静かな社会”って、誰のために作られるんでしょうね」
陣内は笑みを浮かべながらも、真剣な目でこう返します。
「正義の形は、誰かの涙でできてる。だったら、誰かが泣かなくていい形を、俺たちで見せるしかないだろ」
2人は告発資料をデジタルメディアに匿名で送信し、社会に対して“静かな革命”を仕掛けます。
第9話は、法を超えた場所でもなお正義を貫こうとする彼らの姿を通して、“権力に対峙する覚悟”とは何かを深く問いかける展開となりました。
特捜課、解体前の記者会見で最後のメッセージ
DOPE事件の真相が徐々に明らかになる中で、厚労省からの正式通達により、特捜課は第9話をもって完全解体されることが決定しました。
その直前、メンバーたちは“最後の記者会見”を開き、全国のメディアに向けて、今までの経緯と想いを語りました。
この会見は単なる報告ではなく、“希望を託すメッセージ”として視聴者の心を大きく揺さぶる場面となりました。
柴原が世論を動かした発言全文:「これは僕らの希望の記録です」
会見の冒頭、まずマイクを握ったのは柴原拓海(豊田裕大)。
彼は静かに言葉を選びながら、こう語り始めます。
「僕たちは正義の専門家じゃない。どれが正しいか、毎日悩みながら進んできました」
「でも、ある日気づいたんです。記録に残すこと、証言すること、それが誰かを守る盾になるかもしれないって」
「これは僕らの、希望の記録です」
この発言がネットを通じて広まり、SNSでは「#希望の記録」がトレンド入り。
特捜課が社会に残した足跡が、人々の共感と連帯へと変わっていく様子が描かれました。
「DOPEを止めるために生きてきた」才木の覚悟
会見の最後に登壇したのは、才木優人(高橋海人)。
彼は、自身がY.S.-06であることを明かし、かつて父が何を守ろうとしたのかを語ります。
「僕は、生まれたときからDOPEに関わっていた」
「でも今は、自分の意志でDOPEを止めたい。それが父に託された、僕の使命だと思っています」
感情を押し殺しながらも、必死に言葉を紡いだその姿に、会場は一瞬静まり返ります。
そして最後に才木はこう言い切ります。
「今日をもって特捜課は解散します。でも、正義は誰にも解散させられない」
この言葉と共に、第9話は幕を閉じ、最終話への緊張感が一気に高まるラストとなりました。
DOPE 麻薬取締部特捜課|第9話ネタバレまとめと最終話への鍵
『DOPE 麻薬取締部特捜課』第9話では、ついにDOPE計画の根本にある“目的”と“罪”が明確化され、登場人物たちそれぞれの“終わりへの覚悟”が描かれました。
才木自身がY.S.-06=被験者であったという事実、悠斗の未来への旅立ち、綿貫と陣内の正義を貫いた捜査、そして柴原と才木による最後のメッセージ。
特捜課の物語は、ついに“希望を受け継がせる物語”へと移行しようとしています。
DOPEの正体は“感情誘導薬”だったという新たな事実
第9話では、DOPEがただの“感情遮断剤”ではなく、特定の感情を“誘導・操作”する薬であったことが明らかになります。
喜びや怒り、恐怖といった感情を特定の方向へ調整する技術は、
軍事・政治・経済分野での活用を想定されていたとされ、もはや倫理の境界線を超えた“支配の道具”だったことが示唆されます。
この真実に触れた才木は、記者会見の場で語った通り、“この薬を世に残してはいけない”という最後の決意を固めていきます。
最終話、黒幕の“最後の一手”と才木の決断に注目
第9話のエンディングでは、プロミネンス社の密会映像が映し出され、
「Y.S.-06をメディアに出したのは想定外だった。だが──次は“G0.0版”でやる」という不穏なセリフが投げかけられます。
“G0.0版”とは何か? そして、才木が下す“最後の選択”とは──。
全てが交差する最終話では、「正義」と「命」、「真実」と「希望」が真っ向から問われることになります。
DOPEの物語は終焉へ──。
その結末を、どうか目を逸らさずに見届けてください。
この記事のまとめ
- Y.S.-06の正体は才木優人だった
- DOPEは感情誘導薬として設計されていた
- ルカが悠斗を社会に託す決断
- 綿貫と陣内が政治家の関与を暴露
- 柴原が「希望の記録」として最後の告白
- 才木が記者会見で全てを明かす
- 最終話で“G0.0版”が動き出す予感
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