ドラマ「イグナイト -法の無法者-」第1話ネタバレ解説！— 法律事務所の裏の顔とは？

2025年春の話題作、ドラマ「イグナイト -法の無法者-」。ただのリーガルドラマではなく、訴訟を仕掛ける側の弁護士たちに焦点を当てた異色の作品だ。

第1話では、主人公・宇崎凌が「ピース法律事務所」に足を踏み入れ、彼らの実態を目の当たりにする。金か、正義か――その狭間で揺れる弁護士たちの姿が描かれる。

ここでは、第1話のあらすじと見どころを詳しく解説する。

ドラマ「イグナイト -法の無法者-」の第1話ネタバレ：宇崎凌、謎多き法律事務所へ

新人弁護士・宇崎凌（間宮祥太朗）は、自らの正義を貫こうと理想に燃えていた。

そんな彼のもとに、ある日突然「ピース法律事務所」からの誘いが届く。

興味本位で訪れたその事務所は、彼が想像していた弁護士の世界とは大きく異なっていた。

宇崎凌の過去と弁護士への思い

宇崎凌は、かつて理不尽な理由で訴えられた家族を救えなかった過去を持つ。

その経験から「弱い立場の人を守る弁護士になりたい」と誓い、法曹界に足を踏み入れた。

しかし、現実は厳しく、理想だけでは生き残れない世界だと痛感していた。

ピース法律事務所との出会い

ある日、宇崎はベテラン弁護士・轟謙二郎（仲村トオル）から直々にスカウトを受ける。

「ピース法律事務所」には、通常の弁護士とは一線を画す“ある仕事”があるという。

事務所を訪れた宇崎は、法廷での戦いよりも“訴訟を仕掛ける”ことを生業とする彼らの手法に衝撃を受ける。

果たして、彼はこの異端の弁護士集団に加わるのか――？

ドラマ「イグナイト -法の無法者-」の第1話ネタバレ：轟謙二郎の流儀——勝つためなら手段を選ばず

宇崎凌が足を踏み入れた「ピース法律事務所」は、一般的な弁護士事務所とは一線を画していた。

依頼人を守るために戦うのではなく、訴訟そのものを仕掛ける——そんな異端のスタイルを貫くのが、この事務所の代表・轟謙二郎（仲村トオル）だ。

彼の弁護士としての信念はシンプルだが強烈である。「裁判とは戦いだ。勝者が正義であり、敗者は切り捨てられる。」

宇崎は、そんな轟の冷徹な仕事ぶりを目の当たりにし、言葉を失うことになる。

金のために動く弁護士集団

ピース法律事務所の業務内容は、一般的な弁護士業務とはまったく異なる。

依頼人の相談に乗り、問題を解決するのではなく、“訴訟の火種を見つけ、裁判を焚きつける”のが彼らのスタイルだ。

そのために彼らは、社会に潜む理不尽や小さなトラブルを徹底的にリサーチし、訴訟を成立させる材料を集める。

例えば、不当解雇を訴えたい労働者や、損害賠償を請求できる被害者を見つけ出し、彼らの感情を巧みに刺激する。

そして、いざ訴訟となれば、圧倒的な法的知識と策略を駆使し、確実に勝訴へと導く。

目的はただひとつ。勝つこと、そして莫大な賠償金を得ること。

轟の信念とその裏にあるもの

轟謙二郎は、宇崎のような正義感に燃える弁護士を「甘い」と一蹴する。

「弁護士は、クリーンな仕事だけでは生き残れない。」

彼にとって、裁判は“正義を守る戦い”ではなく、“勝者が全てを得るゲーム”に過ぎない。

そのためには、法律の抜け穴を利用し、時には依頼人を意図的に煽り、裁判を有利に運ぶことも辞さない。

宇崎は、そんな轟の姿に反発を覚えつつも、彼の徹底した合理主義と揺るぎない自信に圧倒されていく。

一方で、轟自身もまた過去にある事件を経験しており、それが彼の冷酷な信念を形成する要因になっていた——。

ドラマ「イグナイト -法の無法者-」の第1話ネタバレ：初めての案件——ターゲットをどう“焚きつける”か

ピース法律事務所にスカウトされた宇崎凌は、正式なメンバーとして迎えられるわけではなかった。

轟謙二郎は、彼に「試験」として実際の案件に関わるよう命じる。

その案件とは、大手アパレル会社を相手取った集団訴訟。宇崎は、この訴訟の鍵となる原告候補を説得し、訴えを起こさせるという仕事を任される。

訴訟を仕掛けるターゲットの選び方

ピース法律事務所が選んだターゲットは、過去に会社から不当な扱いを受けた元社員たちだった。

長時間労働による健康被害、突然の契約解除、未払い賃金——さまざまな問題を抱えた元従業員たちは、会社に対して強い不満を抱いていた。

しかし、ほとんどの人は「今さら争っても仕方がない」と思い、行動を起こそうとはしない。

そこで、ピース法律事務所のメンバーは、ターゲットの感情を刺激し、裁判に持ち込むための戦略を実行する。

巧妙な法律戦略の裏側

宇崎は、ターゲットとなる元社員の一人・佐伯雅也（35歳・元店長）に接触する。

彼は、会社の業務で体調を崩し、退職を余儀なくされたものの、未だに泣き寝入りしていた。

宇崎は最初、真っ向から「会社を訴えましょう」と説得を試みるが、佐伯は渋る。

しかし、伊野尾麻里が「もし裁判で勝てば、未払い賃金＋慰謝料で1000万円以上が得られる可能性がある」と伝えると、佐伯の表情が変わる。

さらに高井戸斗真が、佐伯の元同僚たちの不満をSNSや掲示板から収集し、共感を煽る形で情報を流す。

「あなたと同じように苦しんでいる人がたくさんいる。あなたの行動が、会社を変える一歩になる。」

こうして、佐伯はついに訴訟を決意する。

宇崎は、自分の正義感とは違う方法で人を動かす事務所のやり方に驚きつつも、結果を出す力の強さを思い知らされるのだった。

ドラマ「イグナイト -法の無法者-」の第1話ネタバレ：伊野尾麻里と高井戸斗真、それぞれの役割

ピース法律事務所には、代表の轟謙二郎だけでなく、それぞれ独自のスキルを持つ個性的な弁護士たちがいる。

宇崎凌が初めて関わった案件でも、彼らの存在は大きな影響を与えていた。

特に、事務所のムードメーカーでありながら天才的な法律知識を持つ伊野尾麻里（上白石萌歌）、そして冷静沈着な情報分析力を誇る高井戸斗真（三山凌輝）は、裁判を仕掛ける上で不可欠な存在だった。

“歩く六法全書”伊野尾の能力

伊野尾麻里は、ピース法律事務所の中で最もフレンドリーな存在であり、天真爛漫な性格で相手の警戒心を解くのが得意だ。

しかし、その明るさとは裏腹に、彼女の頭脳は驚異的だった。

あらゆる法律の条文や判例を暗記しており、事務所内では「歩く六法全書」と呼ばれている。

実際、今回の案件でも、彼女の知識が重要な役割を果たした。

宇崎が佐伯雅也を説得できずにいたとき、伊野尾は「労働基準法第〇〇条によれば、未払い賃金の請求は可能。さらに、判例〇〇では…」とスラスラと説明し、佐伯に裁判を起こすメリットを理解させた。

「法律っていうのはね、知ってるだけで世界が変わるのよ」

にこやかに微笑みながらも、伊野尾の言葉には確かな説得力があった。

高井戸の情報収集スキル

一方で、高井戸斗真は伊野尾とは正反対の性格だった。

無駄話を嫌い、いつもクールに状況を分析する彼は、情報収集のスペシャリストだった。

裁判を仕掛けるには、単なる法律知識だけでは不十分だ。ターゲットの心理や、世論の動きを把握することが重要になる。

高井戸は、独自のネットワークを駆使し、SNSや掲示板、内部告発サイトなどから有益な情報を収集する。

今回の案件でも、彼は佐伯雅也の元同僚たちの不満を調査し、「会社のブラック体質を告発する匿名アカウント」を作成。

そこに佐伯の経験をさりげなく投稿し、世論の関心を高める戦略をとった。

その結果、「自分だけの問題じゃない」「社会的に意味のある裁判になる」と佐伯が感じるようになり、訴訟を決意する後押しとなった。

「情報戦は、力を持つ者の特権じゃない。使い方次第で、俺たちの武器にもなる」

高井戸は無感情にそう言い放ったが、その目には冷静な鋭さが光っていた。

こうして、宇崎は改めてピース法律事務所のやり方を知ることになる。

法律の知識と情報戦略を駆使し、ターゲットを動かしていく彼らの手法に、驚きと戸惑いを感じながらも、少しずつ彼自身の考えも揺らぎ始めていた——。

ドラマ「イグナイト -法の無法者-」の第1話ネタバレ：予想外の結末——正義とは何か？

ピース法律事務所が仕掛けた集団訴訟は、順調に進んでいるように見えた。

佐伯雅也を筆頭に、元社員たちは会社への怒りを燃やし、次々と訴訟に参加。

しかし、裁判が進むにつれ、宇崎凌の中に疑念が生まれ始める。

訴訟の結末と依頼人の反応

ピース法律事務所の手法は、今回も功を奏した。

企業側は世論の批判を恐れ、示談に持ち込もうとする。

結果、元社員たちは当初想定していた以上の和解金を手にすることになった。

法廷での全面対決にはならなかったが、経済的な勝利を収めたのは明らかだった。

しかし、宇崎は驚くべき光景を目にする。

示談が成立した瞬間、原告たちは安堵の表情を浮かべるどころか、どこか虚しげな表情を見せたのだ。

「……これで本当に良かったのか？」

佐伯もまた、手にした大金を見つめながら呟いた。

宇崎の葛藤と新たな決意

「俺たちは依頼人を勝たせた。それが仕事だ。」

轟謙二郎は、宇崎の疑問に対して冷静に答えた。

しかし、宇崎の中では疑念が拭えない。

確かに金銭的な勝利は得た。

だが、果たしてそれが依頼人たちの“本当の救い”になったのか？

会社の体制が変わるわけでもなく、社会がより良くなるわけでもない。

彼らはただ個人的な補償を得たに過ぎなかった。

そんな宇崎の様子を見て、伊野尾麻里は微笑む。

「正義なんて、誰の視点で見るかで変わるものよ。あなたの正義は、まだ揺らいでるんじゃない？」

彼女の言葉は、宇崎の胸に深く突き刺さった。

「俺は……本当にこの事務所で弁護士を続けていいのか？」

その答えを探すために、宇崎はもう少しだけ、この法律事務所の世界に身を置くことを決める。

ドラマ「イグナイト -法の無法者-」の第1話ネタバレ：宇崎が目にした衝撃の真実

示談が成立し、初めての案件は一応の決着を迎えた。

しかし、宇崎凌の胸には、消えない違和感が残っていた。

勝訴したはずの原告たちは心から喜んでいなかった。

そして、轟謙二郎をはじめとする事務所のメンバーは、まるで結果が分かりきっていたかのように動いていた。

「この事務所は……一体、何を狙っているんだ？」

そう思った宇崎は、独自に調査を始めることを決意する。

ピース法律事務所の隠された秘密

宇崎は、事務所の過去の案件を調べていく中で、不審な共通点に気づく。

ピース法律事務所が手掛ける訴訟の多くは、社会的に注目を集めやすい案件ばかりだった。

さらに、その背後にはいつもある特定の投資家グループが関与していた。

訴訟が起こるたびに、企業の株価は乱高下し、それによって利益を得る者がいたのだ。

「まさか……この事務所は、単なる弁護士事務所じゃないのか？」

宇崎の疑念は確信へと変わりつつあった。

轟と宇崎の過去にある因縁

そんな中、宇崎はさらに衝撃的な事実を知ることになる。

轟謙二郎と自分の過去に、思いもよらぬ接点があったのだ。

宇崎の家族が理不尽な訴訟に巻き込まれたあの日——

その裁判を仕掛けたのが、他ならぬ轟謙二郎だった。

「なぜ……お前が、あのとき……？」

宇崎の頭の中で、全てのピースがつながり始める。

果たして、轟が訴訟を仕掛けた本当の理由とは？

そして、ピース法律事務所の裏に潜む黒幕の存在とは——？

次回予告——物語の核心に迫る布石

宇崎凌は、ピース法律事務所の裏に隠された闇の一端を知ってしまった。

訴訟を仕掛けるだけでなく、それを利用して利益を得る投資家グループの存在、そして轟謙二郎との因縁。

だが、その真相を暴く前に、新たな案件が動き出す。

次回、第2話では、よりスケールの大きな訴訟劇が幕を開ける。

次回の依頼人と新たな裁判

ピース法律事務所に持ち込まれたのは、医療過誤をめぐる訴訟だった。

ある病院で手術を受けた患者が、医療ミスにより重篤な後遺症を負ったという。

家族は病院側の過失を主張し、訴訟を検討していた。

しかし、この案件には、単なる医療過誤とは違う別の思惑が絡んでいた。

「この病院……裏で大きな組織が動いてるな」

高井戸斗真の調査により、病院の経営陣が特定の企業と深く関わっていることが判明する。

宇崎の正義はどう揺らぐのか？

医療過誤の被害者を救うことは、弁護士として正しい行為のはず。

しかし、ピース法律事務所が仕掛ける裁判は、必ずしも「正義のため」ではない。

依頼人のために戦うのか、それとも事務所の利益のために戦うのか——

宇崎は、次の案件に挑む中で、再び自分の正義とは何かを問い直すことになる。

そして、轟謙二郎はそんな宇崎に対し、不敵な笑みを浮かべながらこう告げる。

「お前の望む“正義”ってやつ、そろそろ壊れる頃じゃないか？」

次回、さらに深まるピース法律事務所の闇——そして宇崎の選択は？

「イグナイト -法の無法者-」第2話に続く——。