『DOPE 麻薬取締部特捜課』第5話では、ついにこれまでのすべての事件の背後にいた“黒幕”の存在が明かされました。
才木の出生に関わる実験、特捜課内部で進行していた謀略、そして国家によって封印された計画の全貌。
葛城や泉ルカが追い求めていた真実が一つに繋がる、シリーズ前半最大の衝撃回となりました。
この記事では、ネタバレを含む第5話の展開を詳細に解説し、伏線の回収と今後の展開予想まで深掘りしていきます。
この記事を読むとわかること
- 『DOPE』第5話の核心ネタバレと黒幕の正体
- 才木と父の関係、そして実験の真相
- 特捜課が国家権力に立ち向かう決意の瞬間
ついに判明!DOPE開発の黒幕は才木の父・才木真一だった
第5話では、これまで謎に包まれていたDOPE開発の黒幕の正体がついに明かされるという衝撃の展開が訪れました。
それは他でもない、才木優人(高橋海人)の実の父・才木真一(故人とされていた科学者)だったのです。
この事実は、才木本人にとっても、特捜課のメンバーにとっても、信じ難い“衝突する正義”の現実として描かれ、物語の核心に深く切り込みます。
実験ファイルの最後のページに記された署名
泉ルカが旧研究所のデータベースから復元したファイルの中で、最も奥深くに隠されていた文書。
それは「MSA計画 最終報告書(極秘)」というタイトルで、DOPEの原型となった精神刺激剤開発の研究報告書でした。
そこに記されていたのは、「主任研究責任者:才木真一」というサイン。
さらに、実験計画のページには「Y.S.-04(被験者:6歳 男児)への投与結果・安定傾向につき、継続を推奨」と明記されていました。
Y.S.-04=才木優人自身であることは明らかであり、父の手によって才木は幼少期にこの人体実験の被験者にされたのです。
この記録に、才木は凍りついたような表情を浮かべ、しばらく言葉を発することができませんでした。
「優人、お前の未来のためだった」その言葉の真意とは?
泉が持っていたUSBの中には、音声データも保存されており、そこにはかつて才木真一が記録した研究日誌が収められていました。
その中で彼は、息子に向けて語りかけるようにこう残していました。
「優人、お前の未来のためだった。あの薬が完成すれば、人は争わずに済む」
それは、理想と狂気の間をさまよう科学者の信念とも取れる言葉でした。
しかし才木にとっては、それが「父親としての裏切り」であることに変わりはありません。
「未来のため」と言いながら、自らの息子を薬物実験の犠牲にした父。
その記憶と向き合った才木は、深く息を吐きながらこう呟きます。
「それでも…俺は、父を超えてみせる」
この瞬間、DOPEという事件は、単なる組織犯罪ではなく、血と記憶と理想の継承という新たな物語軸へと転換しました。
特捜課崩壊の危機!綿貫が監査対象に指定される
第5話では、DOPEの開発責任者が才木の父であることが判明した一方で、特捜課自体が解体の危機に直面します。
特にその火種となったのが、綿貫光(新木優子)に対する“情報漏洩の疑惑”でした。
これまで冷静沈着に任務を遂行してきた綿貫が突如、内部調査の対象となったことで、特捜課内に不協和音が生まれはじめます。
情報漏洩の責任を問われ、チームに分裂の兆し
発端となったのは、前話でDOPE密売グループが特捜課の動きを事前に把握していたという事実。
調査の結果、綿貫が使用した端末のログに、不正アクセスの痕跡が残っていたことが判明します。
そのタイミングの不自然さ、そしてルカとの個人的接触履歴が問題視され、厚労省は綿貫を「監査対象」として正式に通達。
これにより、内部からも「綿貫がルカを庇っていたのでは」「過去の任務で何かあったのでは」と不信感が高まっていくのです。
柴原は葛城に対し「彼女を信じたいが、状況が悪すぎる」と語り、才木も複雑な表情を見せます。
泉ルカが見つけた“捏造された証拠”の正体
しかしこの流れに真っ向から異を唱えたのが泉ルカ。
彼女は独自に調査を進め、綿貫のログに残された“情報漏洩”の証拠が、改ざんされた可能性があることに気づきます。
具体的には、データ書き換えツールの痕跡と、接続元IPアドレスの“なりすまし”が確認され、綿貫に罪を被せようとする第三者の意図が見え隠れしてきます。
ルカがこの証拠を葛城に提示し、「彼女は誰よりも正義に忠実だった」と言い切る姿には、かつてのバディへの信頼が込められていました。
葛城はこの報告を受け、正式に綿貫の監査停止を要請。
一時的に冷え切った特捜課の空気は、ルカの行動によって再び絆を取り戻し始めます。
それでも、内部に潜む黒幕の存在は依然として消えず、「誰が何のために特捜課を潰そうとしているのか」という問いが浮上していきます。
黒幕とつながる政治家の存在が浮上
第5話では、DOPE計画を背後で操っていた“真の権力者”の存在が強く示唆されました。
それは、かねてから葛城が警戒していた厚労省幹部・佐野と繋がる政治家の関与という衝撃の展開です。
DOPEは単なる違法薬物ではなく、政界と官僚が主導した“国家的実験”の一端だったことが徐々に明かされていきます。
厚労省幹部・佐野と政界のパイプライン
葛城が密かに入手した旧厚労省の通話記録には、佐野とある国会議員とのやりとりが複数記録されていました。
特に注目すべきは、「研究資金の迂回供給」と「報道規制の依頼」に関する会話。
この国会議員はかつて、医療ベンチャー育成政策の推進派として活動しており、DOPE開発の隠れ蓑として複数の研究機関を保護していた形跡が浮かび上がります。
泉ルカが調査したNPO法人との関連資料には、その議員の名前が資金提供者として記載されており、「政界からの資金がDOPE計画を支えていた」という仮説が現実味を帯びてきました。
この時点で、DOPE事件は“犯罪”から“政策と倫理”の問題へと移行していきます。
「国のため」と語る冷酷な動機の裏側
葛城が佐野を問い詰めた際、彼は驚くべき言葉を口にします。
「この国には“感情のない国民”が必要なんだ」
それは、DOPEの作用によって怒りや不安をコントロールし、“統制された社会”を実現するという、極端な社会工学思想に基づいた冷徹な計画でした。
佐野は「これは正義だ」「戦争よりはマシだ」と語りますが、それを聞いた葛城は怒りを抑えながら返します。
「人の心を薬で操ることを“正義”とは呼ばない」
佐野の動機の背後には、自身の家族を失った過去や、国家の行く末を憂う“歪んだ使命感”があるとも示唆されますが、それが許される理由にはなりません。
この一件により、政治家たちが実験の背後で何を得ようとしていたのかという追及の必要性が、特捜課の新たな任務として浮上してきます。
国家の影、正義の歪み、暴かれる真実──。
第6話ではいよいよ、「DOPE計画の恩恵を受けた者たち」が表舞台に引きずり出されていく展開が予想されます。
才木の覚醒!過去の全記憶がよみがえる
第5話のクライマックスで、ついに才木優人の過去の記憶が完全に呼び起こされるという衝撃的な展開が描かれました。
これまで断片的にしか見えていなかった「あの白い部屋」の記憶が映像として再現され、才木が何を経験し、何を忘れさせられていたのかが明らかになります。
その記憶の中には、かつての父・真一との最後の対話と別れが含まれていました。
「あの白い部屋」での実験映像が再現される
泉ルカが入手した映像ファイルには、旧DOPE研究施設内の実験室の記録が残されていました。
白い無機質な部屋、中央の椅子に座る少年、そしてその周囲を囲む研究員たち──。
その少年こそ、当時6歳の才木優人だったのです。
映像の中で才木は「こわいよ」と涙を流し、薬の注射を受ける直前、必死にある人物を探していました。
カメラの端に映り込んだその人物が、研究主任・才木真一だったことがわかり、現在の才木はその映像に釘付けになります。
「これが…俺だったんだな」と呟く才木の目には、怒りでも悲しみでもない、覚悟の色が宿っていました。
少年時代の才木と父の対話、涙の真実
映像の最後には、実験直前に録音された音声が挿入されていました。
そこには、父・真一の声で「優人、大丈夫だ。お前は特別だ」と語りかける言葉が残されており、
才木少年が「パパ、いやだよ…」と涙を浮かべて叫ぶ姿が収録されていたのです。
「ごめん、優人。これがお前を救う唯一の方法なんだ」──父の声に含まれた苦悩と罪。
このやりとりは、DOPEという薬が持つ「人間の感情を封じる力」と、それを“救い”だと信じた科学者の悲しい選択を浮き彫りにします。
才木はその映像をすべて見終えたあと、静かに立ち上がり、泉と葛城に向かって言います。
「俺は、自分の過去からもう逃げない」
この言葉をもって、彼は“ただの新人捜査官”から、“真実と向き合う覚悟を持った当事者”へと変化したのです。
DOPE 麻薬取締部特捜課|第5話ネタバレまとめと最終章へのカウントダウン
第5話は、シリーズ前半の山場といえる怒涛の展開で、DOPE計画の黒幕、才木の過去、政界の陰謀が一気に明るみに出る内容となりました。
信じていた者が裏切り者だったと知る痛み、忘れていた記憶の中に潜む真実、そして自分の存在意義を問い直す時間。
才木たち特捜課は“捜査官”から“告発者”へと役割を変え始めています。
黒幕の動機と計画の全貌が判明した第5話
DOPE計画の背後にいたのは、かつて才木の父・真一を中心とした科学者グループ、そしてそれを政治的に後押ししていた政界の一部勢力でした。
「感情を制御できる社会」を理想とする計画は、研究者にとっては夢であり、政治家にとっては“統治の道具”でもあったのです。
その代償として、罪なき子どもたちが実験台にされ、家族が壊れ、記憶を奪われた──。
第5話では、その計画の倫理的破綻と、被害の拡大が示され、「正義とは何か」が再び物語の中心に据えられました。
葛城課長の覚悟、泉ルカの告発、才木の覚醒──。
それぞれの“信念”が一つの線で繋がり、ついに反撃の準備が整い始めたのです。
第6話から特捜課が“国家”に逆襲を開始!?
第5話ラストでは、葛城が厚労省監察室から正式に呼び出されるシーンが描かれ、特捜課の活動が本格的に制限される可能性が浮上。
しかしその直前、才木がこう口にします。
「俺たちにできるのは、真実を世に出すことだけだ」
この言葉を合図に、特捜課の面々が“組織に従うか、それとも真実を貫くか”という二択を迫られていくことになります。
第6話では、いよいよチームが本格的に国家権力に立ち向かい、DOPE計画の真相を暴くために“内部からの告発”を決断する展開が濃厚です。
裏切りと再生、記憶と赦し、そして正義と権力の対立──。
DOPE 麻薬取締部特捜課は、いよいよ最終章へと突入します。
次回、第6話から始まる逆襲編に注目が集まります。
この記事のまとめ
- DOPE開発の黒幕が才木の父と判明
- 綿貫が監査対象となり特捜課が分裂の危機
- 泉ルカが捏造証拠を暴き綿貫を救う
- DOPEと政界を繋ぐ政治家の関与が浮上
- 才木が実験の記憶を完全に思い出す
- 父との録音データで涙の真実が明かされる
- 特捜課が真実を暴く“逆襲”の段階へ突入
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