『DOPE 麻薬取締部特捜課』第6話では、ついに特捜課が国家権力に対して明確な“反逆”の意思を示す展開に突入しました。
葛城課長の辞職を懸けた告発、才木と泉が掴んだ最終黒幕の正体、そして動き出した謎の民間研究機関──。
もはや一刑事ドラマの枠に収まらないスケールで進行する“DOPE計画”の核心に迫る、シリーズ屈指の重要回をネタバレ解説します。
この記事を読むとわかること
- DOPE計画の黒幕に民間企業が関与していた事実
- 特捜課が国家権力に反旗を翻した背景と覚悟
- 才木がついに黒幕と対峙する次回予告の核心
才木が暴いた“真の黒幕”とは?DOPE計画の影に民間企業の影
第6話では、DOPE計画の背後にいた“真の黒幕”がついに判明し、国家だけでなく民間企業も深く関与していたという衝撃の展開が描かれました。
その名は「プロミネンス・バイオ」。これまで厚労省との関係を伏せてきた先端医療企業であり、DOPE開発の実質的な出資元であることが明かされます。
この発見により、才木は父・真一が“意志で動いていた”のではなく、企業と政府に挟まれた研究者の悲劇として描かれていたことに気づいていきます。
表に出なかったスポンサー企業「プロミネンス・バイオ」の関与
葛城と泉ルカが追っていた資金の流れから浮上したのが、「プロミネンス・バイオ研究所」という名前でした。
この企業は厚労省の外郭団体からの委託研究という名目で複数の研究施設を運営しており、その中に「精神安定剤の進化型研究」が含まれていたことが記録から判明。
DOPEの化学構成と一致する成分の特許も、同社が取得していたという事実が明らかになります。
才木が驚いたのは、過去の資料の中に「臨床実験責任者:S.S.(シニアサイエンティスト)」と記された署名。
この人物がかつて父・真一の直属の上司であり、研究方針を事実上コントロールしていたキーパーソンであることが示唆されます。
才木の父も操られていた?民間主導の実験構造が判明
泉が入手した内部資料には、開発段階における決定プロセスが詳細に記録されており、厚労省はあくまで“資金と許可”を出していただけで、
実際の実験運用はプロミネンス・バイオの研究責任者が行っていたことが判明します。
つまり才木の父・真一も、上からの圧力や契約条件に縛られた“従属的な研究者”だった可能性が高まったのです。
その記録の中には、実験継続に迷いを見せた真一に対し「家族を巻き込む」と書かれた内部メモの存在も──。
この情報に才木は激しく動揺しますが、同時にこう語ります。
「父は黒幕じゃない、犠牲者だった。だったら俺がこの構造を暴いてみせる」
DOPE事件は「誰が犯人か」という単純な話ではなく、“構造としての罪”を問い始めるステージに入ったことが明確となった回でした。
特捜課、国家に牙を剥く──葛城の辞職覚悟の決断
第6話では、ついに特捜課が国家権力に正面から対抗する決断を下します。
その先頭に立ったのは、特捜課課長・葛城康介(三浦誠己)。
省庁に属しながら、政府と企業の癒着を暴くという、かつてない覚悟を胸に、彼は“全てを失う覚悟”で行動を起こしました。
厚労省内の記者会見、暴露された極秘ファイルの中身
物語の中盤、葛城は厚生労働省本庁舎での記者会見に登壇。
その場で彼は突然、事前に検閲を受けていない資料を取り出し、「DOPE計画における倫理違反および未成年被験者の実態」を明らかにしました。
特に注目を集めたのは、“Y.S.-04”を含む被験者リストと、プロミネンス・バイオとの契約書面。
これにより、「国と企業の癒着」が公式に証明されるとともに、世論も一気に騒然となります。
会見後、葛城は厚労省幹部から呼び出され、「辞職を検討しろ」と迫られますが、その場で堂々とこう言い放ちます。
「辞める覚悟でここに立った。だが、正義は辞めない」
「これが俺たちの仕事だ」特捜課の信念が一つに
葛城の行動により、特捜課は事実上、上層部から見放される形になります。
だが、その直後に描かれたのは、メンバーたちの力強い“連帯”。
陣内は「また面倒な方向に進むな、あんたらしい」と笑い、綿貫は「命令を待つ必要なんて、最初からなかった」と言い切ります。
そして才木が、チーム全員を見渡して語るのです。
「俺たちは、誰のためにここにいる? 被害者のためだろ。じゃあ、これが正しい」
この言葉に、特捜課の全メンバーが深くうなずき、組織に逆らってでも真実を追うという“信念”が一つになります。
記者会見後の控室で、葛城は才木の肩を軽く叩き、笑顔でこう言います。
「これが俺たちの仕事だ」
DOPE事件は、法や組織の枠を超えて、人としての正義と覚悟を問う物語へと深化していきます。
陣内が動く!潜入捜査で突き止めた“もうひとつの真実”
葛城の告発と同時進行で、陣内鉄平(中村倫也)は独自に旧DOPE研究施設への極秘潜入捜査を開始していました。
表では既に閉鎖されたとされるこの施設には、まだ消されていない“過去”の痕跡が残っており、そこには才木の記憶だけでは語り尽くせない真実が眠っていました。
そして陣内が見つけたのは、新たな被験者コード「Y.S.-05」の存在──。
才木以外にも、もうひとり“DOPEの影響を受けた人間”がいたという新事実が浮上するのです。
旧DOPE研究施設に残された記録映像の謎
施設内部に侵入した陣内は、厳重にロックされた地下保管庫で数本の映像テープを発見します。
再生された映像には、無表情で椅子に座る少年、淡々と数値を読み上げる研究員たち、そして強制的に感情テストを受ける様子が記録されていました。
その中で、映像のラベルに記された被験者コードが、「Y.S.-05」──。
これまで知られていたY.S.-04(=才木)とは異なる存在が、DOPE開発における“別ルートの被験者”だったことが示唆されます。
さらに映像の最後には、研究員がこう言い残しています。
「この子は、04より反応が早い。感情遮断が完全だ」
被験者“Y.S.-05”の存在がもたらす新たな波紋
この情報を特捜課に持ち帰った陣内に対し、泉ルカは「05の情報は一度も記録に出てきたことがなかった」と驚きを隠しません。
つまり、Y.S.-05は“実験の失敗を隠すため”に意図的に削除された存在だった可能性があるのです。
さらに映像の中の少年が才木に似ていたことから、「兄弟」「クローン」「遺伝的関連」など様々な憶測が飛び交い始めます。
葛城はこの件に対して「DOPEは、ただのドラッグじゃない。人間を制御するための“プロトタイプ”なんだ」と断言。
物語は、新たな被験者“Y.S.-05”の正体をめぐって急展開を迎えることが確実となりました。
才木だけではなかった──。 この事実が、DOPE事件の輪郭をさらに歪に、そして深くしていきます。
泉ルカの裏切り!? 特捜課メンバーが揺れる信頼
第6話終盤、特捜課内部に再び不穏な空気が流れます。
そのきっかけとなったのが、泉ルカ(久間田琳加)が誰にも知らせず単独行動を取っていたことでした。
彼女が接触した謎の男との会話が記録されていたことから、チーム内には“再び裏切るのか”という疑念が浮かびます。
かつて綿貫とバディだったルカが再び信頼を失うのか、それともその行動には隠された理由があるのか──。
彼女が単独行動で接触した謎の男の正体とは
ルカが深夜、都内の廃ビルで会っていた男。
監視映像に映っていたその人物は、かつてプロミネンス・バイオに在籍していた研究員・桐谷尚人と判明します。
彼は現在も研究者としての登録が抹消されておらず、DOPEの“暴走型試薬”の開発に関わった一人でした。
ルカは「自分の判断で情報を得ようとした」と語りますが、その行動が葛城の信頼を大きく揺るがせることになります。
さらに、桐谷がルカに「君の名前も、被験者リストにあった」と告げたことから、事態は混迷を深めていきます。
「私にも守りたいものがある」ルカが背負う過去
追及を受けたルカは、才木と綿貫の前で初めて自身の過去を語ります。
かつて特捜課を離れる直前、ルカは“ある子ども”の救出作戦で、現場判断を誤り犠牲を出したことがありました。
その子は、DOPE初期型の非公式投与対象であり、ルカが最後まで守ろうとしていた被験者の一人だったのです。
その過去の記録に関する証拠を掴むため、彼女は桐谷と接触していた──。
「私は、ただ謝りたかった。あの子を救えなかったことに」
その言葉に、綿貫も才木も深く息をのみ、しばし沈黙ののちに頷きます。
裏切りではなかった。
それは、正義よりも優先したい“贖罪”と“思い”による選択だったのです。
第6話で描かれたこのルカのエピソードは、DOPE事件が「正義か悪か」では語れない、人間の複雑な感情と決断を象徴するものでした。
DOPE 麻薬取締部特捜課|第6話ネタバレまとめと最終決戦への布石
第6話は、DOPE計画の裏側にある国家と民間の癒着、才木の父の真実、特捜課の決意──あらゆる要素が交錯した転換回でした。
告発、潜入、裏切り、贖罪と、各メンバーの行動がすべて「真実を暴く」という一点に集約され、ついに物語は最終章への足音を響かせ始めます。
特捜課が選んだ“真実を貫く道”
葛城の記者会見による告発、才木の構造的な黒幕の暴露、陣内の潜入、ルカの過去との対峙──。
第6話は、各キャラクターが己の立場と信念を問われる回でもありました。
中でも印象的だったのは、才木の言葉。
「誰が正しいかじゃない。何が正しいかを、俺たちは選ぶ」
この言葉に、特捜課の全員が静かにうなずき、もはや“政府の命令”に従う段階ではないと覚悟を固めていきます。
彼らが選んだのは、命令ではなく“真実”を優先するという道でした。
第7話では才木と黒幕がついに対峙!?
エピソードラストでは、泉ルカが入手したある映像ファイルを才木に託します。
その映像の中で、黒幕とされる人物が正面を向き、こう語るシーンが切り出されます。
「Y.S.-04……ようやくここまで来たか」
その言葉に才木が表情を変える描写と共に、第7話での“直接対決”の幕開けが予告されます。
黒幕は一体誰なのか? Y.S.-05の正体は? そしてDOPEの最終目的とは──。
真実を知る者と、それを追う者の対峙が、次回ついに始まります。
この記事のまとめ
- DOPE計画の真の黒幕は民間企業だった
- 葛城が辞職覚悟で記者会見を決行
- 特捜課が真実を貫く道を選択
- 陣内の潜入で“Y.S.-05”の存在が判明
- 泉ルカが過去と向き合い信頼を取り戻す
- 才木が黒幕と直接対決の準備を開始
- 物語はいよいよ最終決戦へと突入
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