朝ドラ『あんぱん』第113話ネタバレ！離れた2人が迎える新たな朝

2025年前期NHK朝ドラ『あんぱん』第23週・第113話では、のぶの東京本社異動が現実となり、いよいよ2人は離れた暮らしをスタートさせます。

一方、嵩は新作の手応えを胸に、静かに次の原稿に取りかかろうと決意。

離れても心はつながっている——そんな2人の絆と、それぞれの新たな一歩が描かれた希望に満ちた朝の物語です。

朝ドラ「あんぱん」第113話ネタバレ：のぶ、東京での新生活スタート

第113話では、のぶがいよいよ東京本社での新生活をスタートさせる様子が描かれました。

初めての土地、初めての人間関係、そして責任あるポジション——。

緊張と期待が入り混じる中、のぶは一歩一歩、自分の立ち位置を見つけようと歩み始めます。

慣れない環境で感じる“孤独と責任”

東京駅に降り立ったのぶは、背筋を伸ばして見上げた大きなビル群に圧倒されます。

新しい下宿先に荷物を置き、いざ出社。

本社編集部の洗練された空気と忙しない動きに、「場違いかもしれん」という不安がよぎります。

しかし、机に置かれた名刺と原稿用紙を見つめながら、のぶは小さく息を吸い直します。

「わたしはここで、書くき」と、静かに自分に誓いを立てる姿が印象的でした。

同僚たちとの出会いがもたらす刺激

新人ながら注目の存在となっているのぶに、さっそく声をかけてきたのは、同年代の記者・福井。

「あんたが“東京の朝”書いた人？」と驚きの目で見られ、のぶは少し照れくさそうに笑います。

昼食の席ではベテラン記者たちが語る取材現場の話に興味津々。

地方の静かな現場とは違う、情報とスピードの渦に、のぶは刺激を受けながらも強く心を動かされます。

この地での経験が、のぶをさらに記者として育てていく予感に満ちたスタートでした。

朝ドラ「あんぱん」第113話ネタバレ：嵩、2作目に向けての構想を練り始める

第113話では、嵩が新作第2話の構想に静かに向き合い始める姿が描かれました。

のぶが東京に旅立ち、部屋に残された嵩は一人、自分の中の“描きたいもの”と向き合う時間を過ごします。

それは、孤独の中で見えてくる新たな物語の芽でもありました。

読者の反応に背中を押される

編集部から届いた封筒には、嵩のデビュー作に対する感想が数通入っていました。

「こんな漫画、初めて読んだ」「声に出して泣いた」など、小さな共感の声が、嵩の心を静かに揺らします。

その中の一通に目を留めた嵩は、思わず口元をほころばせました。

「あなたの描く“ヒーロー”は、私のような普通の人間のためにある気がします」

それは、嵩が描こうと決めた“逆転しない正義”が、しっかり届いている証でもありました。

「描きたいテーマは、まだ山ほどある」

その夜、嵩は机に向かい、ノートにペンを走らせます。

過去の自分、のぶとの出会い、そして今、離れて暮らす時間。

それらすべてが物語となり、キャラクターの表情やセリフとして浮かんできます。

「描きたいテーマは、まだ山ほどある。俺が描かんと、誰が描くがや」

その言葉には、職業としてではなく“生き方としての漫画家”を選んだ覚悟がにじんでいました。

のぶが不在の六畳一間で、新たな物語が静かに生まれ始めています。

朝ドラ「あんぱん」第113話ネタバレ：朝夕に交わす手紙が2人を支える

第113話では、離れて暮らすようになったのぶと嵩が、手紙のやり取りによって心をつなぐ様子が描かれました。

毎朝のぶが送る便り、そして夜、嵩が返す返事。

言葉が、目には見えない距離を少しずつ埋めていく、温かなやり取りです。

のぶの言葉が嵩の心を癒す

のぶの手紙には、東京の風景や仕事のことだけでなく、ふとした感情が綴られています。

「東京の朝は、あんたが描いたあの子みたいや。静かで、けどどこかやさしいが」

嵩は便箋を読みながら、少し笑い、少し目を潤ませながら「ほんま、あんたには敵わんな」とつぶやきます。

のぶの言葉が、嵩にとって“心を整える時間”になっていることが感じられました。

嵩のスケッチがのぶを励ます

嵩からの手紙には、短い言葉と共に、添えられた小さなスケッチが。

それは、のぶをモデルにしたキャラクターだったり、道端の草花だったり、日常の中のささやかな光景。

「ほら、ここにもヒーローはおるき」

そんな一言とともに届く絵に、のぶは思わず笑顔になります。

言葉では伝えきれない思いを、嵩は絵に託して届けているのです。

この手紙のやり取りが、2人にとって“離れていても支え合える”という確信へとつながっていきます。

朝ドラ「あんぱん」第113話ネタバレ：草吉、嵩のアトリエを訪れる

第113話の後半では、パン職人・草吉が久しぶりに嵩の元を訪れ、温かな交流が描かれました。

台詞は少なくとも、その背中が語る想い、そして手渡されたあんぱんに込められた職人としての労い。

草吉と嵩、それぞれの“ものづくり”が共鳴する感動のシーンとなりました。

「ようやった」と渡されたあんぱん

嵩がペンを走らせている夕方、戸をノックする音。

そこに立っていたのは、あんぱんを包んだ紙袋を手にした草吉でした。

無言のまま机の前に腰を下ろし、しばらく嵩の描いた原稿に目を通します。

そして一言だけ、「ようやった」と呟き、あんぱんを机の上にそっと置きます。

嵩は驚いたように目を見開き、しかしすぐに深くうなずきます。

そのあんぱんは、言葉以上に温かい“承認の証”でした。

パンと漫画、職人としての共通点

草吉が帰り際、ぽつりと一言残します。

「味は、手ぇ抜いたらすぐ分かる。描くもんも一緒やろ」

嵩はその言葉に強くうなずき、「はい、もう手は抜きません」と返します。

職人として、静かに向き合い、ひとつひとつ丁寧に積み重ねる。

ジャンルは違っても、“本物を作る”という姿勢に共鳴する2人の関係性が胸を打ちました。

草吉が残したあんぱんを頬張りながら、「あったけぇな」と微笑む嵩の姿が、印象的なラストへとつながっていきます。

朝ドラ『あんぱん』第113話のネタバレまとめ

第113話では、のぶと嵩がそれぞれの新たなステージでの一歩を踏み出す姿が描かれました。

東京での慣れない生活に戸惑いながらも、記者として力強く歩み始めたのぶ。

一方で、嵩は応援の声や草吉の訪問を通じて、新作への意欲を高めていきます。

離れていても心でつながる2人

朝と夜に交わされる手紙やスケッチが、2人をしっかりと結びつけています。

“会えない時間が絆を深める”というメッセージが、日々のやり取りから滲み出ていました。

「あんたの絵に救われちゅう」「あなたの言葉に励まされる」――そんな2人の関係が、視聴者の胸にも深く響いたことでしょう。

職人同士が交わした静かなエール

草吉の訪問は、嵩にとって大きな転機となりました。

「味は手を抜いたら分かる」「描くもんも同じ」――その言葉は、嵩の創作における新たな指針となります。

本物をつくるという職人の矜持が、パンと漫画という違う世界で重なった瞬間でもありました。

のぶと嵩、それぞれの道は違えど、夢に向かって真っすぐ進む姿が丁寧に描かれた回。

次回、さらに広がる2人の“物語”に注目が集まります。