朝ドラ『あんぱん』第71話では、第15週の幕開けとして、のぶと嵩がそれぞれ新たな局面に向き合う展開が描かれました。
のぶは社内で“地方取材班”への異動を言い渡され、自分の書きたいテーマと現実とのズレに悩み始めます。
一方の嵩は、「パンの人」の第3話執筆に向けて、表現の限界と自分自身の不安に揺れていました。
この記事を読むとわかること
- のぶが異動先で出会った“無名の善意”の物語
- 嵩が「描けない理由」に向き合うまでの心の動き
- 迷いながらも進む2人の“表現者としての再出発”
朝ドラ「あんぱん」第71話ネタバレ:のぶ、地方取材班に異動を命じられる
第15週の始まりとなる第71話では、のぶが新聞社内で新たな任務を言い渡される場面から始まります。
編集長の決断は、「現場の声をもっと体感せよ」という期待と試練を込めた異動でした。
のぶにとっては、“書きたいもの”と“与えられる場所”のギャップに向き合う時間の始まりでした。
編集長「現場に行って、人の声を聞け」
会議室で編集長は静かに告げます。
「君は、いい記事を書く。でも現場に踏み込んでいるとはまだ言えない」
のぶは戸惑いながらも、編集長の目をまっすぐに見返します。
「現場に行け。名もなき人の声を聞いてこい。それが、次の君の文章に必ずつながる」
その言葉は、のぶへの“愛ある厳しさ”であり、“可能性への期待”でもありました。
のぶ「また一から……でも、それでも書きたい」
自宅に戻り、のぶは嵩と夕食を囲みながら自分の胸の内を話します。
「なんやろ、また一からやり直し言われたみたいで……」
嵩が「それで、やめるんか?」と静かに問うと、のぶは力強く首を振ります。
「違う。……それでも、書きたいんよ。書きたい人が、おる」
のぶの言葉には、迷いながらも前に進もうとする“記者の覚悟”がにじんでいました。
朝ドラ「あんぱん」第71話ネタバレ:嵩、「パンの人」第3話が描けない
嵩は、連載中の絵物語『パンの人』第3話の構想に行き詰まり、制作の手が止まってしまいます。
やさしさを描き続けることへの責任、自分の表現が本当に“救い”になっているのかという疑念――そのすべてが彼の手を鈍らせていたのです。
「描く理由」が見えなくなったとき、嵩の“迷い”が色濃く描かれていきます。
「絵が止まる…何を描けばいいかわからん」
スケッチブックの前に座っていても、ペンが動かない。
嵩はラフスケッチを何枚も丸めては捨て、額に手を当ててつぶやきます。
「絵が止まる……何を描けばええかわからん」
それは“スランプ”ではなく、描こうとする“気持ち”そのものが曇っていたからでした。
嵩の“描く意味”が、ここで改めて問われはじめます。
嵩を励ます草吉「パンは焦らんでええがや」
そんな嵩を見かねて、草吉がパンを持って訪ねてきます。
机の上に置いたあんぱんを見ながら、草吉は言います。
「パンはな、焦って焼いたらすぐ焦げる。人も、描くも、同じや」
「焦らんでええがや。描けんときは、腹ごしらえして寝たらええ」
その飾らない言葉に、嵩はほんの少し肩の力を抜き、苦笑します。
パン職人の“等身大の助言”が、嵩の心にゆっくりと沁み込んでいきました。
朝ドラ「あんぱん」第71話ネタバレ:のぶ、地方の町で出会った“名もなき善意”
地方取材班として初めて現地へ赴いたのぶが出会ったのは、表には出ないけれど、確かに人を支えている“名もなきやさしさ”でした。
注目されることもなく、声高に語られることもない行為――それこそが「アンパンマン」の精神に通じると、のぶは直感的に感じ取ります。
現地の人々との触れ合いから、“書きたい人”がまた一人、のぶの中に生まれていきます。
「誰にも知られず、誰かを助ける人がいる」
のぶは、商店街の裏路地で、毎朝おにぎりを配っている老婦人に出会います。
事情を尋ねると、「困ってる人がおるがやろ? わたしにできるのはこれくらいやけど」とだけ答える彼女。
その控えめなやさしさに、のぶは胸を打たれます。
「誰にも知られずに、誰かを助ける人がいる」――のぶはその事実を、どうしても伝えたくなるのです。
のぶ「この人を書きたい。記事にしたい」
その晩、のぶは日記にこう記します。
「この人のことを書きたい。大きな事件じゃない。けど、これが“生きてる”ってことやと思う」
商業主義的な紙面作りから距離を置いた地方取材だからこそ、のぶはこうした出会いを大切にできたのです。
「どこにも載らないかもしれない。でも、私は記事にしたい」
のぶの中に記者としての軸が、またひとつ深く根を下ろしていく瞬間でした。
朝ドラ「あんぱん」第71話ネタバレ:嵩、「描けない理由」を言葉にする
嵩は“描けない日々”をただ焦って過ごすのではなく、自分の内面と向き合いながら、ようやくその“理由”に言葉を与えるようになります。
絵にしようとしていたやさしさが、自分にとっても届いていなかった――そんな痛みと正直さが、嵩の表現をより深く変えていきます。
描けないという事実すら、物語の一部にしていこうとする姿に、成長の兆しが見え始めます。
「人を救える絵なんか、自分にはまだ…」
嵩はスケッチブックを閉じて、ぽつりとつぶやきます。
「人を救えるような絵なんか、自分にはまだ描けんがや……」
「のぶみたいに、文章で心に届くもんを、わしが描けちゅうかって言われたら、わからんなってくる」
その言葉は、劣等感でも諦めでもなく、“本当に描きたいもの”にたどり着こうとする誠実な迷いでした。
嵩が言葉で初めて自分の弱さを表現したことで、心のつかえが少しずつほぐれていきます。
のぶ「描けないことも、あなたの物語になる」
その夜、嵩の言葉を聞いたのぶは静かに返します。
「描けないってことも、あなたが大事にしてる何かの証やと思う。だから、それも物語になる」
「正しく描くより、正直に描く方が、よっぽど強い」
のぶのこの一言は、嵩の胸にすとんと落ち、次第に目に光が戻っていきます。
描けない時間すら大切に思えるようになった嵩は、またペンを手に取り始めました。
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朝ドラ あんぱん 第71話のネタバレまとめ
第71話は、第15週の幕開けにふさわしく、のぶと嵩がそれぞれ“迷い”と“自分の本音”に向き合いながら、それを表現へと昇華させていこうとする過程が丁寧に描かれました。
描けないことも、書けないことも、その気持ちがあればこそ生まれる表現の力が、静かににじんだエピソードでした。
“前に進む”とは、必ずしもうまくいくことではなく、“立ち止まることを選ぶ勇気”なのだと、2人が教えてくれます。
のぶと嵩、それぞれの“迷い”から始まる再出発
のぶは新天地で新たな出会いを得て、改めて「書きたい人」に出会います。
嵩もまた、「描けない理由」に正直になることで、次の表現へと進むきっかけを見つけます。
ふたりの迷いが、確かに“物語の厚み”となって、視聴者の心にも響く展開でした。
描けなくても、伝えたくても、その気持ちがすべて
のぶが書きたくなった気持ち、嵩が描けなくなった理由――
それらはすべて「誰かを思う」ことから生まれた感情であり、その気持ちこそが、次の言葉や絵を形づくっていく原動力となります。
表現とは技術ではなく、心の真実を映し出す行為なのだと、再確認させてくれる回でした。
この記事のまとめ
- のぶは地方で“書きたい人”に出会い、記者としての芯を再確認
- 嵩は描けない自分を受け入れることで、再び筆を持つ決意をする
- 「描けない」「書けない」こともまた、物語になるという気づき
- 迷いから始まる、それぞれの“やさしさ”を描く表現の旅が再出発
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