2025年前期朝ドラ『あんぱん』第23週・第111話では、嵩がいよいよ新作漫画の制作に取りかかり、再スタートを切る姿が描かれます。
一方で、のぶにも記者として新たな転機が訪れようとしており、それぞれの道が静かに動き始めるエピソードとなっています。
再び希望に向かって歩き出した2人の、ささやかだけれど確かな前進の一話です。
この記事を読むとわかること
- 嵩が描き始めた“新しいヒーロー像”の背景
- のぶに訪れた東京本社異動の打診とその葛藤
- 2人が選んだ“夢と共に生きる”関係のかたち
朝ドラ「あんぱん」第111話ネタバレ:嵩、新作漫画に着手!テーマは“声なき者の正義”
第111話では、嵩が再び創作に向き合う姿が丁寧に描かれました。
悩み、止まりかけた時期を経て、彼の中に再び灯った「描きたい」という熱意。
それは、ただ娯楽を提供するためではなく、“声なき者の声”を作品に乗せて届けたいという、芯のあるテーマに貫かれていました。
草吉の言葉を胸に、原点回帰の物語
嵩がスケッチブックに向き合うとき、ふと草吉の言葉が蘇ります。
「パンはのう、心で焼くんや。絵もそうやろ?」
この言葉を思い出した嵩の目には、もう迷いはありません。
「描かないと伝わらん。俺の手で、描きたい」と、意志をもって原稿用紙を引き寄せる仕草が印象的に描かれました。
彼が描こうとしているのは、“誰も描こうとしない人物”たちの物語です。
「誰にも知られんヒーローでも描いてえい」
嵩がのぶに語った構想は、これまでとは異なるトーンを持っていました。
「ヒーローやけんって、戦わんでもえいろう。黙って誰かを守る人間の方が、俺にはかっこよう見える」
それは、世の中の隅で声をあげられずにいる人々に、“正義はあんたの味方や”と伝える物語。
のぶも静かにうなずき、「嵩が描くなら、きっと届く」と応えます。
再び描く理由を見つけた嵩の姿に、視聴者からも多くの共感と期待が寄せられる展開となりました。
朝ドラ「あんぱん」第111話ネタバレ:草吉との会話が再び嵩を動かす
第111話では、嵩が久しぶりに草吉を訪ね、言葉少なな会話の中に、創作のヒントを見出す場面が描かれました。
パン職人として黙々と生きる草吉の姿は、嵩にとって“ものを作るとは何か”を思い出させてくれる存在です。
焦りを捨て、自分のリズムで創作に向かう勇気を、草吉の背中が静かに教えてくれました。
「描きたいがなら、描いたらええがや」
嵩がパンをかじりながら、「自分には何が描けるか分からんなった」と漏らすと、草吉は小さくうなずいてこう返します。
「けんど、自分の中に残っちゅうもんがあるなら、描いたらええがや。考えるより先に、手ぇ動かしてみぃ」
それは職人としての哲学であり、“迷う時間こそが準備”という本質でもありました。
嵩はその言葉を胸に刻み、帰り道で「まずは一コマ、描いてみよう」と小さく呟きます。
創作への迷いが言葉でほどける
のぶにその日の出来事を話す嵩の表情は、以前よりも柔らかくなっていました。
「草吉さんは、よう喋らんけど、だいたいわかっちゅうがやね」と笑いながら語る嵩に、のぶもつられて笑います。
迷いは完全に消えたわけではないけれど、“描く理由”を少しずつ言葉にできるようになったその姿は、確かな前進の証でした。
草吉との静かな時間が、嵩に新しい風を運んだのです。
朝ドラ「あんぱん」第111話ネタバレ:のぶ、東京本社異動を打診される
第111話では、のぶに新聞社の東京本社から異動の打診が届き、彼女自身の人生と向き合う転機が描かれました。
記者としての実績が評価されたことは素直に嬉しいものの、それと同時に、嵩と歩んできた“今の暮らし”をどうするのかという葛藤も生まれます。
夢と愛、キャリアと生活――二つの「大切なもの」の間で揺れるのぶの姿が丁寧に描かれました。
記者としての評価とプレッシャー
編集長からのぶはこう告げられます。
「本社が君の書いた記事に興味を持ってる。取材スタイルも文章も、あちらで活かせるはずだ」
のぶは一瞬固まり、返事ができません。
「光栄です」とは答えつつも、表情には動揺がにじんでいます。
夢に近づける機会でありながら、今の生活との“距離”も同時に突きつけられる現実。
その夜、のぶは一人、手帳を開いて自分が書いた過去の原稿を見返します。
「あなたのそばにいたい」と揺れる思い
布団を並べて寝る直前、のぶはふと嵩に打ち明けます。
「本社行きの話が来たがよ。けんど、よう決められんがやき」
嵩はしばらく黙ってから「嬉しいやん。あんたの頑張りやもんな」と優しく答えます。
のぶは布団の中で、ためらうようにこう言います。
「ほんとはな…嵩のそばにおりたいがや」
一歩踏み出したい気持ちと、誰かのそばにいたい願い――その間で揺れる心の声が、視聴者の胸にも静かに響く場面でした。
朝ドラ「あんぱん」第111話ネタバレ:2人の関係に訪れる“静かな選択”の時
第111話の終盤では、嵩とのぶの関係に小さくも深い“選択”の時間が訪れます。
お互いの夢が少しずつ形になっていく中で、それぞれが何を守りたいのか、どこまで譲れるのか――。
未来への静かな会話の積み重ねが、今の2人を支えています。
「夢は別々でも、歩けるろうか」
のぶは本社の話をもう一度切り出しながら、嵩に問いかけます。
「夢って、一緒におらんと叶えられんもんやろか。別々に歩いても、同じ方見てたら、それでえいがやないろうか?」
嵩はしばらく沈黙したあと、ゆっくりとうなずきます。
「おる場所が違うても、ちゃんと見よるき」と、静かながらも力強い言葉で応えます。
2人の間には、言葉以上の信頼が育っていることが伝わる名場面でした。
六畳一間の夜に交わした約束
その夜、のぶが机に向かって原稿を書き、嵩がスケッチブックにペンを走らせる姿が交互に映し出されます。
同じ空間で、別々の夢に向かって静かに作業を続ける――その光景は、言葉にせずとも通じ合っている2人の在り方を象徴しています。
「離れても、互いの背中を押し合える」、そんな関係を築いてきた彼らの時間に、視聴者も深い感動を覚える回となりました。
朝ドラ「あんぱん」第111話ネタバレ:嵩が描き始めた“新しいヒーロー”とは
第111話のラスト近く、嵩が構想中の新作に登場する“新しいヒーロー像”が少しずつ明らかになります。
それは、これまでのヒーロー像とは違い、表舞台には立たず、陰から人々を支える存在。
嵩自身が過ごしてきた孤独や葛藤を反映させたキャラクターは、今後の物語の核となる予感を感じさせました。
戦わない、でも逃げない主人公
嵩がスケッチブックに描いたキャラクターは、小柄で笑顔がどこか切ない少年。
のぶが絵をのぞき込み、「この子が主人公なが?」と尋ねると、嵩はうなずきながらこう言います。
「この子はな、誰にも気づかれんところで誰かを守るがや。戦いはせんけど、逃げもせん。それでも毎日、生きゆう」
強さを誇示するのではなく、“人間の弱さを引き受けて、それでも希望を持ち続ける”、そんな新しいヒーロー像が形になり始めています。
「正義は声の届かんところにもある」
嵩はさらにこう語ります。
「正義って、大きい声ばっかりに宿るもんじゃない。誰にも届かん小さい声のところにも、ちゃんとあるがよ」
それは、自分がこれまで感じてきた“正義の届かない現実”への誠実な問いかけでもありました。
嵩が描こうとしているのは、“正義の側にいない人”のための物語。
静かに、でも確かに世の中に必要とされるヒーローを描き出すことで、彼自身の人生にも光が差し込み始めているのです。
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朝ドラ『あんぱん』第111話のネタバレまとめ
第111話では、嵩とのぶがそれぞれに自分の「夢」と「生き方」に向き合う姿が丁寧に描かれました。
嵩は新しいヒーロー像を描き始め、のぶは記者としての転機に直面しながらも、2人の関係を見つめ直します。
静かな中に、確かな“変化”が息づいた回となりました。
夢の形は違っても、同じ方向を向く2人
のぶが東京本社への異動を打診される一方で、嵩は“声なき者の正義”を描こうと決意します。
進む道は別々でも、互いを信じて進んでいくという関係性が、美しい対比として映し出されました。
「一緒におらんでも、見よるき」――この言葉に込められた信頼が、2人の強さを象徴しています。
日常の延長にある、未来への静かな助走
六畳一間の下宿で、それぞれの作業に向かう2人の姿。
特別なことは起きなくても、未来に向かって踏み出す音が確かに響くような、温かさに満ちたエンディングでした。
嵩の描く“新しいヒーロー”が、のぶの書く“日常の記録”が、どのように広がっていくのか。
夢を叶えるというより、“夢と共に生きる”2人の姿に、これからも目が離せません。
この記事のまとめ
- 嵩が“声なき者”を描く新たな漫画を構想
- のぶが東京本社への異動を打診され葛藤
- 草吉との再会が創作意欲を呼び起こす
- 「夢は別々でも進める」2人の信頼関係
- 静かな日常から始まる次なる一歩の物語
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