朝ドラ『あんぱん』第65話は、第13週「サラバ 涙」の最終話。
大切な人たちとの別れを経験したのぶと嵩が、それぞれ“生きる理由”と“新しい目標”を見出し、未来へと踏み出す節目となる回です。
のぶは、次郎の遺志を胸に速記の訓練を始め、ついに新聞記者としての第一歩を踏み出します。嵩は亡き弟・千尋の言葉を胸に“逆転しない正義”を探す旅を決意。苦しみを越えた2人が、それぞれの道で希望を抱く物語の締めくくりです。
この記事を読むとわかること
- のぶが次郎の遺志を受け継ぎ速記を始めた理由
- 嵩が千尋の死と向き合い「描く意味」を見出した過程
- それぞれが新たな未来に向けて踏み出した決意
朝ドラ「あんぱん」第65話ネタバレ:次郎の「最後の夢」がのぶの背中を押す
第65話では、亡き次郎が遺した日記を通じて、のぶがもう一度“歩き出す意味”を見出す姿が描かれました。
戦時中、「愛国の鑑」とまで呼ばれたのぶが、自分の過去を乗り越え、未来のために動き出すきっかけとなったのが、まさにこの「最後の夢」でした。
教師を辞め、心に深い後悔を抱えていたのぶにとって、次郎の言葉は“贖罪”ではなく、“再生”のメッセージとして響いたのです。
日記に綴られた「自分の足で立て」というメッセージ
ある日、のぶは次郎の遺品整理をしていた羽多子から日記帳を手渡されます。
表紙をめくると、そこには速記文字でびっしりと記された内容が並んでいました。
のぶは初めて目にするその文字の羅列に戸惑いながらも、「この中に、あの人の本音がある」と感じ、必死に解読を始めます。
そして数日後、速記の練習の末にようやく読めた一文が、のぶの胸を貫きました。
「自分の目で見極め、自分の足で立ち、全力で走れ――絶望に追いつかれん速さで」
それは“教師としてのぶを支えていた次郎”から、“生きる女性としてのぶへ”贈られた魂のメッセージだったのです。
速記という“武器”を手に、のぶが再び歩き出す
次郎の言葉を心に刻んだのぶは、速記の本を広げ、寝る間も惜しんで練習を始めます。
鉛筆を持つ手には力が入り、目の下には疲れの影が浮かびながらも、彼女の目は輝きを取り戻していました。
「誰かのために役立つ手段がほしい」――かつては“正しさ”のために言葉を使っていたのぶが、今度は“やさしさ”を伝えるためにその手段を選んだのです。
速記という“技術”が、のぶの中で“希望を記録する力”へと昇華されていく過程が印象的でした。
そして、何よりもその行動の根底にあるのは、亡き人の願いに応えたいという、まっすぐで静かな強さだったのです。
朝ドラ「あんぱん」第65話ネタバレ:嵩、弟・千尋の死と向き合う決意
弟・千尋の訃報を受けた嵩の心には、深い喪失と怒り、そして答えの見えない問いが渦巻いていました。
「なぜ千尋が死ななければならなかったのか」「自分は彼に何を残せたのか」――嵩は答えのない問いに、自らの絵筆で応えようと決意します。
ただ悲しみに沈むのではなく、亡き人の想いを受け継ぐ“生き方の再選択”が、彼の中で始まっていました。
「愛する人のために生きたい」という千尋の言葉
千尋が戦地から送っていた最後の手紙には、彼なりの葛藤と希望がにじんでいました。
「兄さん、僕は人を守れる人間になりたい。愛する人のために生きられる未来が、いつか来ることを信じています」
その一節を読み返すたび、嵩は目を閉じて涙をこらえます。
“優しすぎた弟”が遺した言葉は、戦地で心を壊しかけた嵩に再び人間らしさを思い出させてくれたのです。
「千尋が言えなかったことを、俺が描こう」――それは兄としての、そして一人の表現者としての決意でした。
戦地の闇に“意味”を与えるために、嵩が選んだ道
嵩は、自らが見た戦地の現実を「ただの記憶」に終わらせてはいけないと感じていました。
「誰も直視しようとしない場所を、俺が描かなあかん」
彼の言葉には、過去のトラウマを真正面から受け止める勇気と、未来へつなげる覚悟がにじんでいます。
“描く”という行為そのものが、嵩にとっての“祈り”であり“弔い”であり“希望”になっていく瞬間でした。
描くことで、千尋の死に“意味”を持たせることができると信じて、嵩は再びペンを握ったのです。
朝ドラ「あんぱん」第65話ネタバレ:のぶ、高知新報の記者として採用される
次郎の遺志を受け継ぎ速記を学び始めたのぶが、ついに念願の新聞記者として“正式に”第一歩を踏み出す回となりました。
彼女の言葉が、人の心を動かす“力”へと変わったことを証明する展開でもあります。
過去の後悔に向き合い、自分の力で道を切り開く姿が、多くの視聴者の心に強く残ったに違いありません。
東海林との偶然の出会いが運命を変える
高知新報の面接会場で、のぶは偶然、記者の東海林と再会します。
以前、街頭取材の手伝いをしたことのある東海林は、のぶの速記ノートを目にして驚きました。
「この速さと読みやすさ、すごい。君、本気で記者になりたいんだな」
そのひと言は、のぶの背中を大きく押します。
たとえ“戦時中に間違えたことがある人間”でも、変わろうとする覚悟があれば未来は変えられる――そう証明された場面でした。
面接で語った「間違えた正義への懺悔」
面接官から「なぜ記者を志すのか」と問われたのぶは、迷うことなく答えます。
「私はかつて、正しいと思って間違った記事を書きました。そのせいで、傷ついた人もいました。
だから私は“正義”じゃなく、“やさしさ”を記録する記者になりたいです」
その静かで力強い言葉に、面接官たちの表情が変わります。
過去を隠さず、真正面から向き合ったのぶの姿が、強い印象を残したシーンでした。
朝ドラ「あんぱん」第65話ネタバレ:別れと旅立ち、すべてを背負って未来へ
第65話のクライマックスでは、のぶと嵩がそれぞれの心の区切りをつけ、かけがえのない人たちとの“別れ”を経て、新たな未来に踏み出していく姿が描かれました。
ただの別れではなく、“心の継承”として描かれたことが非常に印象的です。
それぞれが過去に対して“けじめ”をつけることで、ようやく“未来に目を向ける資格”を得た瞬間でした。
節子の言葉「若松家には縛られないで」に涙
若松家に深く恩義を感じていたのぶは、次郎の死を経て、長くその家に残るべきか迷い続けていました。
しかし節子は、のぶの手を握りながら、静かにこう伝えます。
「のぶちゃん、もううちは、若松の嫁やなくてええと思うがよ。」
「自分の名前で生きて、自分の言葉で進みなさい」
この言葉に、のぶは静かに泣き崩れながらも、はっきりとうなずきました。
のぶが「次郎の妻」ではなく、「朝田のぶ」として未来を選ぶ覚悟を決めた場面です。
嵩と健太郎、未来を探す“相棒”に
一方、嵩は久しぶりに健太郎と再会し、軍人時代の話を語り合います。
「お前、よう帰ってこれたな」「お前もな」
かつて同じ部隊にいた2人が、言葉少なに交わす会話には、命をかけた時間の重みが滲んでいました。
健太郎は嵩に言います。
「いっぺん、あの頃のことを絵にしてみい。俺も一緒に背負うき」
嵩は“仲間”と共に過去を昇華し、表現に変える覚悟を持ったのです。
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朝ドラ あんぱん 第65話のネタバレまとめ
第65話は、13週の締めくくりにふさわしい“涙と決意の回”となりました。
愛する人との別れを乗り越え、それでも前を向こうとするのぶと嵩の姿に、多くの視聴者が胸を打たれたことでしょう。
それぞれが“言葉”と“絵”という手段で、人々の記憶と希望を未来に残す決意を固めた回でした。
“サラバ 涙”――痛みを越え、再び笑顔へ
タイトルの「サラバ 涙」は、文字通り涙の別れを経験した2人が、それでも“生きる”ことを選びなおす象徴でした。
のぶは速記という手段を得て、記者としての第一歩を踏み出します。
嵩は絵を描くことを“自分の贖罪”ではなく、“誰かの未来のための表現”へと昇華します。
涙を受け入れたからこそ、2人は笑顔に向かうことができたのです。
次週から始まる新章「創作」と「希望」の物語へ
次回からは、のぶと嵩が本格的に“創作の現場”で再スタートを切る新章が始まります。
戦争を描かない「正義」、傷を癒す「やさしさ」、それらを“伝える表現者”としての2人の奮闘がテーマとなる予感です。
互いの過去を理解し、支え合える関係だからこそ、2人が紡ぐ物語は、“希望のアンパンマン”へと繋がっていくでしょう。
この記事のまとめ
- 次郎の言葉が、のぶに“生きる速さ”を教えた
- 嵩は弟・千尋の死を受け止め、描く理由を取り戻す
- のぶは新聞記者として初の採用決定
- 嵩は健太郎と再び肩を並べ、表現者として再始動
- 涙と別れを超え、希望と共に新章へ向かう
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