朝ドラ『あんぱん』第67話では、嵩が絵物語の第1話ラフを描き上げるまでの過程と、のぶの言葉に支えられて創作の本質に近づいていく姿が描かれます。
一方、のぶは編集部での初記事が無事に採用され、ささやかながらも「伝える仕事」のスタートラインに立ちます。
絵も文章も、ただ自己満足のためではなく「誰かの気持ちを代弁する力」だと気づく二人の成長が感じられる回です。
この記事を読むとわかること
- 嵩が「子ども向け絵物語」連載に悩みながら描いたラフの意味
- のぶが初めての記事を通して記者としての一歩を踏み出す姿
- 草吉のパンが象徴する「やさしさ」の本質
朝ドラ「あんぱん」第67話ネタバレ:嵩、初の連載ラフに苦悩
第67話では、嵩が文化欄の絵物語連載に向けて初めてのラフを描き始めるも、自分の絵が「誰に、何を伝えるのか」に悩む姿が丁寧に描かれました。
画面の中で嵩が描くキャラクターたちは、どこか空虚で、彼の“伝えたい想い”がまだ絵に宿っていないという違和感を本人が一番感じていたのです。
そんな嵩の背中を押したのが、のぶの何気ない一言でした。
「子どもに届く絵とは何か」に向き合う
嵩は机に向かい、何度も何度も紙をくしゃくしゃにしていました。
「何が足りん? 何が描けてない?」と自問を繰り返す姿は、まるでかつての戦地で、目を背けた光景と向き合うようでもありました。
編集部からは「子どもたちが笑えるような話を」と言われたものの、嵩の中には、ただ“面白いだけの絵”では満たされない葛藤があったのです。
「笑わせたいんやない。救いたい」――それが、まだ輪郭を持たない嵩の“描きたいこと”でした。
のぶが語る「おなかが空いた時の優しさ」
その夜、ふとした会話の中で、のぶがぽつりと呟きます。
「子どもの頃、お腹が空いてどうしようもない時に、知らんおばちゃんがまんじゅうくれたがよ。あれ、今でも覚えちゅう」
嵩はその話に、はっと顔を上げます。
“満腹にすること”は、一時の行為かもしれない。でもそれが、人の心に一生残る“救い”になることもある。
その瞬間、嵩の中で“描きたい絵の核”がふっと見えてきたのです。
朝ドラ「あんぱん」第67話ネタバレ:のぶ、初記事が採用される
第67話では、のぶが初めて書いた原稿が編集部で正式に採用されるという、記者としての記念すべき第一歩が描かれました。
速記という技術だけでなく、「誰かの声を伝える」という意思が評価された場面であり、彼女の成長を象徴する大きな転機です。
戦中の過ちを抱えるのぶが、「今伝えたいこと」を見つけて前へ進む姿に、静かな感動が宿ります。
子どもからもらった一言を主役に
のぶが提出した記事の主役は、炊き出し所で出会った少年が語った「新聞って、いつも戦争のことばっかりやき」のひと言でした。
記者経験の浅いのぶが、その子の言葉を記事の冒頭に置き、そこから現場の温度感を伝える構成にしたのです。
「戦争を終わらせた後に、今生きる人たちがいる。それを書きたいと思いました」
のぶの文章には、誰かを代表するような力強さではなく、隣に寄り添うようなやさしさがにじんでいました。
東海林の「君にしか書けない記事だ」に涙
原稿の校正を終えた東海林は、のぶに静かに言います。
「君の記事は派手じゃない。だけど、あの子が嬉しくなる記事だ。
……これは、君にしか書けない記事だよ」
のぶはその場で涙をこらえきれず、机の上で速記ノートを握りしめます。
「誰かの役に立てた」という実感が、彼女にとって何よりの報酬でした。
朝ドラ「あんぱん」第67話ネタバレ:“創作”が“自己表現”を越える瞬間
嵩とのぶ、それぞれが「誰かに伝えるための表現」に気づき始めた第67話。
自己満足のために描く・書くのではなく、“誰かの気持ちを代弁する力”としての創作に、初めて真正面から向き合う姿が描かれました。
それは、やなせたかし氏の後年の言葉にも通じる、“逆転しない正義”への入り口だったとも言えるでしょう。
嵩が描いたのは「顔のないヒーロー」
嵩が完成させた第1話のラフには、不思議なキャラクターが登場します。
それは仮面もマントもなく、名前もなく、ただ「困っている人のそばにいる存在」でした。
パンを届ける、傘を差しかける、膝を折って話を聞く――
どのシーンにも共通していたのは、“目立たずとも人を支える優しさ”でした。
「ヒーローは強くなくてもいい」――嵩自身がそう感じ始めた瞬間でした。
のぶの言葉が「アンパンマン」の種に
嵩がラフをのぶに見せると、彼女はしばらく見つめた後、こう呟きます。
「……この人、何者なん?でも、なんか安心する」
その言葉に、嵩はふっと微笑みます。
「ただの人間でええがよ。……腹減った子にパンやれる、それだけで十分や」
このやり取りは、後に彼が“アンパンマン”というキャラクターを生み出す根源となる、「やさしさの形」の気づきでした。
“創作”が“自己表現”を越え、“生きる力”へと変わった瞬間でした。
朝ドラ「あんぱん」第67話ネタバレ:草吉のパンに込められた“願い”
物語の合間に挿入される草吉のパン工房のシーン。
一見すると本筋とは関係ないようでいて、このパン職人が焼く“あんぱん”には、物語全体を貫くやさしさと祈りが込められていることが、じわじわと視聴者に伝わってくる構成でした。
飾り気のない日常にこそ、希望を生む“種”がある――それを象徴する存在が、草吉だったのです。
「腹を満たせば、心がしゃんとする」
ある日、草吉は近所の孤児にこっそり焼き立てのあんぱんを渡します。
「なあ坊主、腹が減ったら、怒るより泣くより、まず食え。腹が満たされたら、心がしゃんとするき」
“食べること”の先にある“生きる力”を、草吉はシンプルに、しかし深く知っていたのです。
戦争で家族を失い、生きる意味を見失っていた子どもにとって、そのあんぱんはただの食べ物ではありませんでした。
それは「生きててええ」という無言のメッセージでもあったのです。
焼きたてのあんぱんが届けるぬくもり
パンを受け取った子どもが、ふと笑顔を見せる――そんな小さな出来事が、嵩の目にも留まります。
工房の隅で、その様子をスケッチしていた嵩は、自らの筆が今までにない“やわらかさ”を帯びていることに気づきました。
ぬくもりある絵を描くには、ぬくもりある瞬間を知ることが必要だった――その実感が、嵩の表現をまた一歩成長させていきます。
草吉のパンが届けていたのは、単なる“食”ではなく、“明日を生きよう”とする力だったのです。
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朝ドラ あんぱん 第67話のネタバレまとめ
第67話では、嵩とのぶがそれぞれの創作活動の中で、“誰かのために伝える”という表現の本質に気づいていく様子が丁寧に描かれました。
絵も言葉も、自分の中から湧き出すものではなく、「誰かの痛みや願いを代弁する力」としての役割を帯び始めたことが、2人にとって大きな成長となっています。
草吉のパンが象徴する“やさしさの行為”が、今後の表現にどのように影響を与えるのか注目が集まります。
のぶと嵩、“誰かのために伝える”覚悟
のぶは速記者としての初記事が採用され、自らの言葉が「一人の子ども」に届いたことを実感します。
嵩は初めて「顔のないヒーロー」を描き、“強さ”ではなく“寄り添う優しさ”こそが人を救うと感じ始めました。
2人が目指すのは、“大声の正義”ではなく、“静かな救い”を与える表現者としての道です。
あんぱんに込められた“逆転しない正義”の原点
草吉のセリフ「腹が満たされりゃ、心もしゃんとする」が示すように、本当に人を救うのは、派手な行為でも偉大な言葉でもなく、日常の中にある優しさです。
のぶと嵩がそのやさしさを“言葉と絵”で伝えようとする旅は、いよいよ本格的に始まります。
アンパンマンという存在が目指した「逆転しない正義」の種が、確かにここに蒔かれました。
この記事のまとめ
- のぶは速記記者として初めての“実感ある原稿”を執筆
- 嵩は「顔のないヒーロー」に“描く理由”を込めはじめる
- 草吉のあんぱんが“生きる力”を象徴する存在に
- “逆転しない正義”の原点が、静かに形になりつつある
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