2025年前期NHK朝ドラ『あんぱん』第24週・第119話では、のぶと嵩がそれぞれの場所で「言葉」と「絵」に向き合い、“本当に伝えたい想い”にたどり着く大きな節目が描かれました。
東京ではのぶが、現場の声に耳を傾けながら、自身の言葉に責任を持つ覚悟を決意。
一方の嵩は、初めて漫画を読んだ少年の感想から、“自分の描く意味”を受け取ってくれた存在の重みを知ります。
この記事を読むとわかること
- のぶが“言葉の重み”と向き合った理由
- 嵩が“子どもの感想”から得た描く意味
- 草吉のあんぱんが2人の心をつなぐ存在に
朝ドラ「あんぱん」第119話ネタバレ:のぶ、言葉の重さを“取材現場”で実感
第119話では、のぶが記者として“書くことの責任”と“言葉の重さ”を、取材の現場であらためて痛感する場面が描かれました。
記事をただ「伝えるため」に書くのではなく、「誰かに届くこと」を意識した言葉選びが必要なのだと、のぶ自身が自分の書いた記事と向き合いながら学んでいきます。
それは、若手記者から“言葉の担い手”への変化を示す、重要な回となりました。
「あの記事で、救われた人がいる」
のぶが以前取材した団地のごみ出し支援の取り組み。
それを読んだという女性が、取材現場に駆け寄ってのぶに声をかけます。
「私の母が、同じことで悩んでいて…。でも、この記事を読んで、自分たちだけじゃないってわかって、泣いていました」
その一言に、のぶは一瞬言葉を失います。
“書いたこと”が、画面の向こうではなく、目の前の誰かの生活に作用しているという現実。
それは彼女にとって初めて“文章の力”を実感する衝撃でした。
のぶが決めた“届けるための覚悟”
帰社後、のぶは編集デスクの前で、原稿の推敲に向き合います。
これまでならば、校正指示に従うだけだったのぶが、この日は自分の言葉に一本筋を通しながら修正を入れていきます。
「この一文、もっと柔らかい言い方にした方が、届くと思うんです」
デスクが驚いたようにのぶを見ると、彼女は真っ直ぐに言います。
「誰かの心に届くように、ちゃんと考えて書きたいがです。わたしの文章で、誰かが少しでも楽になるなら…それが一番ですき」
書くことを“業務”ではなく、“信念”として抱いたのぶの覚悟が、静かに周囲にも伝わり始めていました。
この瞬間、のぶは“ただの新人記者”を卒業し、“言葉で生きる人間”としての第一歩を踏み出したのです。
朝ドラ「あんぱん」第119話ネタバレ:嵩、子どもの感想から“届ける力”を学ぶ
第119話では、嵩が自身の漫画を読んだ子どもの感想を通じて、“誰かに届く”という創作の本質に改めて気づく重要な場面が描かれました。
プロの評価でも編集の指示でもない、まっすぐな子どもの言葉が、嵩の中に眠っていた“描く理由”を引き出していきます。
「このヒーロー、ぼくの友だちみたいや」
ある日、嵩の描いた漫画が掲載された雑誌を読んだ小学生の男の子が、しののめ堂の前でスケッチブックを見ながら話していました。
「このヒーロー、なんか友だちに似ちゅうがや。あんましゃべらんけど、こまっちゅう人がいたら、そばに行くき」
その何気ない感想に、嵩は思わず耳をそばだてます。
本人にとってはただの感想かもしれませんが、嵩にとっては“描いたキャラクターが誰かの現実と重なった”という、初めての瞬間でした。
「届ける」って、こういうことかもしれん——嵩はその場で静かに拳を握ります。
嵩が感じた“誰かのために描く”意味
アトリエに戻った嵩は、自分のノートにこう書き記します。
「この子の友だちみたいなヒーロー。俺が描きたかったのは、きっとそういう人や」
“誰かを驚かせる”“目立つ”だけのキャラクターではなく、誰かのそばに“さりげなく存在してくれる”ようなキャラクター。
嵩はその日のうちに、新しいストーリーボードに向かい、迷いなくペンを走らせます。
それはもう、“評価されるための創作”ではなく、“届けたい誰かのための表現”に変わっていたのです。
子どもから届いたたった一言の感想が、嵩の未来を大きく動かすエネルギーとなりました。
朝ドラ「あんぱん」第119話ネタバレ:草吉が焼く“あんぱん”が、変わらぬ支えに
第119話では、嵩の創作活動を静かに支え続ける草吉の“あんぱん”が再び登場し、象徴的な役割を果たしました。
このパンは、ただの食べ物ではなく、嵩にとって“描くことの原点”を思い出させてくれる存在であり、まさに“心の栄養”とも言えるものです。
変わらぬ味、変わりゆく想い
嵩が仕事帰りにふらっとしののめ堂に立ち寄ると、草吉が笑いもせずに紙袋を差し出します。
「焼きたてや。黙って描きゆうやろうと思うて」
中には、昔と変わらない見た目のふっくらとした“黒糖あんぱん”が入っていました。
嵩は一口かじりながら、「味、変わらんね」と呟きます。
草吉はそれに応えず、ただ「そやき」とだけ返します。
変わらない味が、迷いの多い日々の中でひとつの“基準”になっていることを、嵩は痛感するのです。
嵩の机に置かれた“ひとくちの原点”
その夜、嵩は原稿作業の途中、あんぱんをそっと机の端に置きます。
食べかけのパンの横に置かれた原稿用紙には、新しいヒーローのラフが描かれており、その表情は以前よりも柔らかく、温かみを帯びていました。
パンの甘さが、心のざらつきを溶かすように、嵩の筆も滑らかに動き始めます。
「あの人のパンがある限り、俺は描けるがやろう」——そうつぶやいた嵩の背中に、かすかな安堵がにじんでいました。
“支えてくれる誰かがいる”という実感は、表現者にとって何よりの支えです。
朝ドラ「あんぱん」第119話ネタバレ:のぶと嵩、互いに知らず“心が呼応する瞬間”
第119話のクライマックスでは、のぶと嵩がそれぞれの場所で言葉と絵に向き合いながら、まるで“呼応”するように同じ想いを抱く静かなシーンが描かれました。
直接連絡を取り合っているわけでもなく、距離も離れているのに、2人の心がどこかで重なっているような描写が、印象的な余韻を残します。
同じ夜、それぞれの言葉と絵が生まれる
東京の編集部では、のぶが原稿の仕上げに向かって静かにキーボードを打ち続けています。
「この人の声を、ちゃんと形にする」——その思いだけを胸に、無駄な言葉を削ぎ落とし、寄り添う文章へと整えていく。
一方、高知のアトリエでは、嵩がペンを握り、同じく集中したまなざしで新しい漫画のネームを描き進めています。
「目立たなくてもいい。気づかれんくてもいい。けど、その人の隣にずっとおる——そんなヒーローを描きたい」
2人の作業のリズムが、まるで呼吸を合わせているかのように、交互に映し出される演出が光ります。
すれ違いながらも、同じ方向を見ている
物理的にはすれ違い、手紙の往復も途絶えたままののぶと嵩。
しかし、2人が今向かっている“想いを届ける”という目標は、間違いなく同じ方向にありました。
夜が更ける頃、のぶは完成した原稿を見つめながら小さく笑い、嵩もまた、最後のコマを描き終えてそっと息を吐きます。
「きっと、あの人も頑張っちゅう」——2人の胸に浮かぶのは、互いの顔ではなく、想いの輪郭。
それが、言葉と絵という違う手段で、同じ“希望”を描こうとする証でした。
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朝ドラ『あんぱん』第119話のネタバレまとめ
第119話は、のぶと嵩がそれぞれの場所で“本当に届けたい想い”にたどり着き、それを言葉と絵に託して動き出す姿を描いた、静かで力強い回でした。
迷いや不安、評価や結果といった外的なものから一歩離れ、自分の内にある“誰かに寄り添いたい”という純粋な動機に立ち返る2人の姿は、多くの視聴者の共感を呼びました。
“伝えたい”を超えて、“届けたい”へ
のぶは、読者や取材相手の声を真摯に受け止めながら、記者としての言葉に責任を持つ覚悟を決めました。
嵩は、子どもの感想や草吉のあんぱん、記憶の中の父の言葉などから、“描く意味”を見つけました。
2人はただ伝えるだけでなく、「心に届く表現」を求めて動き始めたのです。
のぶと嵩、それぞれの想いが未来を描き始める
直接連絡を取り合ってはいないけれど、2人の想いは確かに呼応し、同じ“未来”を描いているように見えます。
それは、言葉と絵という違いを超えた“信念”によってつながる道。
次回、第120話では、2人の表現がいよいよ社会へと広がっていく兆しが見え始めます。
のぶと嵩、それぞれの物語が、ついに大きなうねりとなって動き出す予感が高まります。
この記事のまとめ
- のぶが“届ける言葉”に覚悟を持つ
- 嵩が“誰かのために描く”と決意する
- 子どもの感想が創作の原動力となる
- 草吉のあんぱんが変わらぬ支えに
- のぶと嵩、離れていても心が呼応する
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