第16週に突入した朝ドラ『あんぱん』第76話では、ついに嵩が応募した「パンの人」への反応が返ってきます。
小さな出版社から届いた手紙には、“評価”以上に嵩の心を動かす言葉が綴られていました。
そして物語は、「やさしさ」とは何か、「正義とは何か」を模索する、新たなテーマへと進み始めます。
この記事を読むとわかること
- 出版社からの返事が嵩に与えた影響
- のぶが語る“言葉と正義”のあり方
- “そばにいる正義”という新たなテーマの芽生え
朝ドラ「あんぱん」第76話ネタバレ:出版社からの返事、「パンの人」に込められた光
物語は、第76話にして新章へ突入。嵩が投稿した「パンの人」第3話に対する反応が、思いがけない形で戻ってきます。
封筒の中には小さな出版社「さざなみ書房」からの手紙が入っており、“評価”というより“共感”の言葉が並んでいました。
嵩が初めて“描く意味”を外の世界と共有できた、この一通の返事が、次の表現への大きな扉を開いていきます。
「あなたの作品には、やさしさの本質がある」
手紙にはこう綴られていました。
「あなたの作品には、言葉を使わない“やさしさの本質”が確かにありました」
「出版には至りませんが、この表現を続けてください」
“採用”ではなかったけれど、それ以上に嵩の心を揺さぶったのは、「見てくれる人がいた」という事実でした。
嵩は初めて、自分の絵が「届いた」と実感できたのです。
嵩の心に灯った“次の物語”への想い
封筒を閉じたあと、嵩は黙ってノートを開き、また新しいページを見つめていました。
その目には、迷いはなく、ただ“静かな決意”が宿っていました。
「次は、もっと届くものを描いてみたい」
この一通の手紙が、嵩の中の「描く力」に再び火をつけた瞬間だったのです。
それは、やがて「アンパンマン」という名を持つ存在へと、静かにつながっていくのです。
朝ドラ「あんぱん」第76話ネタバレ:のぶ、「絵と言葉の正義って、きっとあるよ」
嵩の投稿作品に対する返事を見届けたのぶは、自分の胸の中にもある想いを、そっと嵩に語り始めます。
“正義”というテーマが、まだ形にならないままふたりの心に浮かび上がってきた回でもありました。
絵と言葉――それぞれの手段で、ふたりは“人を守る”とは何かを探し始めたのです。
新聞記者として向き合う“報道の正義”
のぶは、最近書いた記事が思わぬ読者の反響を呼びながらも、社内で「やさしすぎる」と批判されていることを打ち明けます。
「やさしいだけじゃダメなのかって、思ってまう」
それでも、新聞を読んだ母親や子どもから届いた言葉が、のぶを支えていました。
「優しさだって正義の一つやき。そう信じたい」
それは、言葉で“守る”こともできるという、のぶなりの信念の芽生えでした。
嵩に投げかけた、“信じる表現”の意味
のぶは、嵩の描いた「パンの人」を改めて読み返しながら、こう口にします。
「絵や言葉で何かを守るって、きっとあるよ」
「あんたの絵も、わたしの書くものも、見えんけど、ちゃんと誰かの盾になれるかもしれん」
その一言は、嵩の胸に静かに響きました。
ふたりの間にある“表現の正義”が、ここから芽を出し始めたのです。
朝ドラ「あんぱん」第76話ネタバレ:嵩の葛藤、「アンパンマン」構想の端緒がにじむ
のぶとの会話のあと、嵩は再びノートに向き合い、自分が本当に描きたいものを模索し始めます。
「正義」や「守る」という言葉が、少しずつ彼の中で形を持ち始め、のちの“アンパンマン”に通じる構想の端緒が、この回ではっきりとにじみ出てきました。
葛藤の中にこそ、本当の創作がある――嵩の苦しみが、新たな物語を生み出そうとしています。
「弱い人のそばにいるヒーローって、いないが?」
鉛筆を片手に悩みながら嵩がつぶやいたのは、何気ない一言でした。
「いつも最後に勝つ強いヒーローはおるけど、ほんまに必要なんは……弱い人のそばにおるヒーローなんやないろうか」
“誰かを倒す力”ではなく、“誰かのそばにいる力”――それは、これまでの作品になかった視点でした。
その問いは、彼の中で確かなテーマとなっていきます。
正義は“逆転”じゃない。“そばにいる”ことだ
「やられたらやり返す」ような力の正義ではなく、
「困ってる誰かのそばに、ただ静かにいてあげられる存在」を描きたい――それが嵩の答えでした。
この“そばにいる正義”という概念が、後に生まれる“アンパンマン”の精神的な出発点になります。
それは嵩だけでなく、時代が求める正義そのものへの問いかけでした。
朝ドラ「あんぱん」第76話ネタバレ:草吉、昔話に重ねる“守るということ”
嵩が「正義とは何か」を模索し始めた中、草吉が語った昔話が、彼の心に強く残ることとなります。
パン作りを教えてくれた草吉の“無口なやさしさ”が、今回は言葉となって、嵩に深く刺さる瞬間でした。
守るとは、戦うことではない。そばにいること。――草吉の言葉がその本質を語ってくれます。
「昔、村の子をかばった職人がおった」
草吉は、パンを焼きながら静かに語ります。
「昔な、わしの知っちょった職人がおった。ある日、村でひとりだけ責められよった子どもを、なにも言わず守ってやった」
「そいつはな、ただ黙ってその子の隣に立っちょった。それだけやったけど、誰もその子をいじめんなったがやき」
嵩はこの話を聞いて、守ることの原点に目を開かされるのです。
嵩に残した言葉、「見返りのない強さ」
草吉は、最後にこう語ります。
「守るってのはな、誰かに勝つことやない。そいつの“居場所”をそばで作ることや」
「見返りなんぞいらん。ただ黙って、そばにおりゃええ」
その言葉を聞いた嵩は、ノートの端にひとこと、書き留めました。
“そばにいるヒーロー”というアイデアは、ここで確かな形になりはじめたのです。
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朝ドラ あんぱん 第76話のネタバレまとめ
第76話は、“やさしさ”から“正義”へと物語が一歩進み、嵩が新たな表現の扉を開いた回でした。
「届ける」から「守る」へ――ふたりの表現者が、それぞれのフィールドで“人のそばにいる力”を見つけていきます。
やがて誕生するアンパンマンの原型が、ここににじみ始めたことは間違いありません。
嵩と“正義”の対話が始まった第76話
出版社からの丁寧な返信、のぶの信念、草吉の昔話。
嵩の中に、「描くことで何を守るのか」という問いが芽生え始めました。
それは“勝つ”ための力ではなく、“そばにいる”やさしさこそが正義であるという、彼の創作の核となっていきます。
未来の「アンパンマン」に通じる原点がここに
この回で語られた“守る強さ”“見返りのない正義”は、のちに誕生する「アンパンマン」の精神を明確に予感させました。
まだ名前はないが、確かにその姿が心の中に描かれ始めている――それがこの第76話の核心です。
次週、嵩は“そばにいる正義”をさらに深く掘り下げていくことになるでしょう。
この記事のまとめ
- 嵩は“描くことで誰かを守る”という新たな視点に出会う
- のぶは“やさしさもまた正義”という信念を言葉にする
- 草吉の昔話が、正義の意味をそっと導く
- アンパンマンの核心へとつながる新章が動き出す
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