朝ドラ『あんぱん』第73話では、嵩が再び「パンの人」第3話の執筆に取り組み始める一方で、のぶもまた“書く者”として寄り添う姿勢を深めていきます。
ふたりの創作が「誰かのために」という原点に立ち返り、表現者としても夫婦としても支え合っていく決意が描かれた回です。
夢に迷いながらも、諦めなかったふたりの“小さな再出発”が、やさしく胸に響く内容でした。
この記事を読むとわかること
- 嵩が再び「パンの人」を描き始めた理由
- のぶが“届けたい誰か”に気づいた瞬間
- 草吉の言葉がふたりの創作に与えた影響
朝ドラ「あんぱん」第73話ネタバレ:嵩、「パンの人」第3話の構成を練る
第73話では、再びスケッチブックを開いた嵩が、「パンの人」第3話に込める想いと構成をじっくりと練る姿が描かれました。
“問いかける物語”にしたいという嵩の願いは、答えを与えるのではなく、読んだ人が心の中で答えを見つけられるように導くものでした。
それは、絵本作家としての彼の“原点”を再確認する時間でもあったのです。
冒頭に込めた“問いかけるシーン”
嵩がまず描いたのは、パンを差し出す「パンの人」に、受け取った少年が「なぜ?」と小さく問い返す場面。
「どうして、ぼくにパンをくれるの?」
「理由は描かない。答えるのは、読んだ人の中でええ」
嵩は、問いかけそのものに力を持たせるため、説明やセリフを極力排して描いていきます。
その静けさの中に宿る想いが、彼の絵に深みを与えていきました。
物語の最後に残した“答えの余白”
構成のラスト、少年がパンを食べ終えた後、何も言わずに帰っていく「パンの人」。
その背中を見つめながら、少年はポツリとつぶやきます。
「ありがとう……なんかわからんけど、あったかい」
嵩はこの場面に、色も言葉も少なく、読者が自分で意味を探せる“余白”を残しました。
嵩の物語は、ようやく“届けるための絵”へと歩き出したのです。
朝ドラ「あんぱん」第73話ネタバレ:のぶ、「届けたい誰か」を嵩に語る
のぶは、自らが書いた「名もなきやさしさ」の記事の反響を受けて、改めて“誰に向けて書くのか”という想いに気づき始めていました。
嵩との会話の中で、のぶは「届けたい人」の顔が、特別な誰かではなく、まだ名も知らぬ誰かであることを初めて言葉にします。
その告白は、嵩の心にも深く響き、ふたりの表現がより強くつながるきっかけとなっていきました。
“新聞の片隅でも、届く人がいる”
のぶは、ソファで嵩と並んで記事の切り抜きを見つめながら語ります。
「この記事、誰が読むかわからん。でも、もしかして誰かが、これで今日ちょっと笑えるかもしれんって、思って書いたんよ」
「新聞の片隅でも、届く人がいる。それだけで、十分やと思えるようになった」
その言葉を聞いた嵩は、静かに頷き、「それが“やさしさ”なんやな」と返します。
“多くに届かなくてもいい。誰かひとりに刺さること”――のぶの価値観が、嵩の筆にも影響を与えていくのです。
言葉にできない気持ちを嵩と共有
のぶは、記事を書きながら何度も泣きそうになったこと、言葉にできなかった感情を素直に嵩に話します。
「何に泣いたかわからん。でも、たぶん、自分も救われちょったんやと思う」
嵩は驚いた顔をしながらも、「おまんが書くことで、おまんも助けられるんやな」と微笑みます。
言葉にできない気持ちを共有できたこの瞬間が、ふたりの表現者としての信頼をさらに深める時間となりました。
ふたりは“伝える”という行為が、誰かのためであると同時に、自分の救いにもなっていることを確かに感じ始めたのです。
朝ドラ「あんぱん」第73話ネタバレ:草吉「パンはな、心でこねるんやき」
のぶと嵩は、ふたりで草吉の店を訪れます。そこでは、いつもと変わらぬ朝のように、草吉が静かにパンを焼いていました。
“変わらずにそこにあるやさしさ”――草吉の生き方が、のぶと嵩に新たな視点と勇気を与える場面となります。
パンを作ることも、言葉を書くことも、絵を描くことも、すべては“誰かを思う気持ち”から生まれている――そんな共通点がふたりの中に芽生えていきます。
草吉の店で2人が受け取った“職人の矜持”
焼きたてのあんぱんを袋に詰めながら、草吉は2人にぽつりと語ります。
「パンはな、手ぇだけやない。心でもこねるんやき」
「わしが作るあんぱん、食べてほしい人の顔が浮かばん時は、どうしても上手く焼けんがよ」
草吉のその一言に、のぶも嵩も思わず顔を見合わせ、言葉を失います。
それは、創作に向き合う者としての“矜持”を、何よりもまっすぐに伝えるものでした。
表現も、味も、“人を想う”ことで届く
帰り道、のぶがぽつりとつぶやきます。
「パンと記事、全然ちがうのに、同じこと言われた気がする」
嵩も頷きながら、「わしの絵も、誰かを思うて描かんと、きっと届かん」と応えます。
人を想う気持ちがあるからこそ、味も、言葉も、絵も、人の心に届く――その実感がふたりの胸に静かに沁み込んでいくのでした。
草吉の“日常の言葉”が、ふたりの未来に灯をともした一場面でした。
朝ドラ「あんぱん」第73話ネタバレ:夜の机、ならぶノートとペンとあんぱん
物語の終盤、のぶと嵩が並んで机に向かうシーンが描かれます。
机の上にはノート、ペン、そして草吉のあんぱん――ふたりの表現の“原点”が静かに並び、やさしい空気が流れていました。
これは単なる作業の場面ではなく、“ふたりの人生が同じ方向を見据え始めた”ことを象徴する、美しい時間でした。
並んで机に向かう夫婦の静かな時間
窓の外では風が揺れ、室内は淡いランプの光に包まれています。
のぶは記事の構成を考えながら、何度も鉛筆を走らせ、嵩はラフ画を仕上げながら線を整えています。
言葉と絵、それぞれ別々の作業なのに、不思議とリズムが揃っている。
同じ机、同じ時間、そして“想っている人”が同じ――それだけで、ふたりは自然と支え合えていたのです。
黙っていても通じ合う、そんな深い信頼がそこにはありました。
“ことばと絵”が同じ未来を見据えはじめる
ふと、のぶがペンを置き、嵩の描いたスケッチに目を留めます。
描かれていたのは、パンを差し出すキャラクターと、それを受け取って微笑む子どもの姿。
「……やさしいね、この絵」
嵩は照れくさそうに笑いながら、「おまんの記事が、きっかけやき」と返します。
ことばと絵、ふたつの表現が同じ想いをのせて、未来に向かって動き出した瞬間でした。
その未来には、「アンパンマン」という名が、もうすぐ静かに浮かび上がってきます。
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朝ドラ あんぱん 第73話のネタバレまとめ
第73話は、“表現は誰かのためにある”というのぶと嵩の原点が、静かに、そして力強く描かれた回でした。
「描けなかった」「書けなかった」時期を乗り越えたふたりが、それぞれの表現で再び“誰かに寄り添う”決意を固めたことが、視聴者に深い感動を与えます。
やさしさを信じる者たちの静かな再始動――その確かな一歩を感じさせる回となりました。
嵩の創作が再始動、のぶの言葉と共鳴する
「パンの人」第3話の構想を練り始めた嵩は、誰かに答えを与えるのではなく、「問いを差し出す絵」を描く決意をします。
そのきっかけとなったのは、のぶが紡いだ記事の言葉。
ふたりの表現は、静かに、でも確かに“共鳴”し始めました。
支え合いながら進む、“ふたりの物語”が動き出した
記事と絵、それぞれ別の手段で「やさしさ」を届けようとするのぶと嵩。
同じ机に並んで座る姿には、これからふたりが“共に描く未来”があるという希望が込められていました。
それは、やがて「アンパンマン」という名前に繋がっていく、“やさしさのはじまり”だったのです。
この記事のまとめ
- 嵩は“答えを描かない問い”として第3話の構成を練る
- のぶの言葉が嵩に届き、ふたりの表現が共鳴し始める
- 草吉の「心でこねるパン」の言葉が創作の原点を照らす
- 並んだ机で、“ことばと絵”が同じ未来を見つめる
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