NHK連続テレビ小説『あんぱん』第45話では、「あんぱん通信」第一号の配布がひと段落し、のぶと嵩は次なる一歩に向けて動き始めます。
町の反響に背中を押されるふたりですが、次号のテーマ選びでは早くも壁に直面。何を語るべきか、誰の声を拾うべきか──再び“伝える意味”と向き合う回となります。
第45話は、成功の余韻とともに揺らぐ自信、そして次に進むための“軸”を探る、静かな心の旅路を描いたエピソードです。
この記事を読むとわかること
- 「あんぱん通信」第1号の反響と町の変化
- のぶと嵩の意見の食い違いと葛藤
- 記録帳をきっかけに見つかる新たな語り部
- “語るとは何か”を再確認するふたりの対話
- 次号に向けて踏み出す静かな決意
朝ドラ「あんぱん」第45話ネタバレ:町に届いた「あんぱん通信」、次号への期待が高まる
完成した「あんぱん通信」第一号が配布されてから数日。町のあちこちで感想が飛び交い、さまざまな反応がのぶと嵩のもとに届きます。
特に子どもたちや高齢者からの手紙や言葉には、ふたりの心を動かすものが多く、「やってよかった」と感じさせてくれる瞬間が何度も訪れました。
“誰かに届けたい”という気持ちが、現実に“誰かに届いた”という手応えに変わった今、のぶと嵩は新たな段階に足を踏み入れようとしています。
この感動が、彼らにとっての“原動力”として確かに育ち始めているのです。
読者の声に励まされるのぶと嵩
地元の診療所の待合室で「あんぱん通信」を読んでいた年配の男性が、偶然居合わせたのぶに気づき「これ、よう書けちゅう。えいね」と声をかけてくれました。
嵩もまた、散歩中に子どもたちから「読んだよ!」と笑顔で報告されるなど、読者との偶発的な接点が増えていきます。
“作るだけ”だった表現が、“届いたあと”に続くコミュニケーションを生み出す──それはふたりにとって新鮮な経験でした。
人との関係性を媒介にして生まれる表現の余韻が、ふたりの内側に静かに広がっていきます。
「次はどんな話が読めるの?」という声の波
町の掲示板に貼られた第1号の表紙は、今でも多くの人が足を止める人気の“読みどころ”となっています。
掲示板の前で立ち話をしていた若者たちが「これ、続きあるん?」と話しているのを聞き、のぶと嵩は互いに視線を交わします。
「次も読みたい」と思ってくれている人がいる──その事実が、ふたりを次の企画へと駆り立てていきます。
小さな冊子が起こした反響が、町に“つづく物語”への期待感を芽生えさせたのです。
朝ドラ「あんぱん」第45話ネタバレ:次号の企画会議、ふたりの意見が食い違う
町の反応を受けて、のぶと嵩は次号の「あんぱん通信」に向けた企画会議を開くことになりました。
しかし、最初の会話からすでに二人の視点に微妙なズレが生じていることが明らかになります。
“伝えたい”という想いは一致しているのに、何を、どう届けるかという方向性が交わらないまま話し合いが進んでいきました。
創作を共にする難しさと、それでも一緒にやりたいという気持ちの狭間で、ふたりの関係に新たな緊張が生まれます。
のぶは“誰かの思い出”を、嵩は“今”を描きたい
のぶは、「次は町で一番古い呉服店のおばあちゃんの話を描きたい」と語ります。
「町の歴史を語り継ぐような、人の“記憶”が今こそ必要だと思うから」と。
一方で嵩は、「それもいいけど、俺は“今の暮らし”を残したい」と主張。
“記憶”を描きたいのぶと、“現在”を掬い取りたい嵩──ふたりの想いは正反対ではなく、すれ違うほどにどちらも真剣だからこそ、議論は平行線をたどります。
視点の違いが鮮やかに描かれた場面は、視聴者にも“表現の選び方”を考えさせる印象深いシーンでした。
目指す方向がぶつかるふたりの沈黙
議論は熱を帯び、ついには嵩が「このままだと、どっちの気持ちも中途半端になる」と声を落とします。
のぶもまた、無理に同調せず、「一度、考え直したい」とだけ返し、そのまま沈黙がふたりの間を支配しました。
互いを否定したわけではなく、むしろ相手を尊重しているからこそ、歩み寄り方に悩んでしまう──そんな丁寧な葛藤が描かれます。
共に歩むためには、一度離れて自分自身と向き合う時間も必要──ふたりの表情がそれを物語っていました。
朝ドラ「あんぱん」第45話ネタバレ:新たな“語り部”を探して──ヒントは図書館に
のぶと嵩は一度距離を取り、それぞれの視点から「次に語るべきもの」を模索し始めます。
そんな中、のぶはふと立ち寄った町立図書館で、資料室の片隅にある“町の記録コーナー”に足を止めました。
それは、誰かが残した言葉の断片たち──町の人々が書き残した、日記や作文、手紙といったかけがえのない記録たち。
その中に、次の企画へとつながる“小さな語り部”の存在を、のぶは見つけていきます。
小さな手紙と、一冊の記録帳との出会い
のぶが目にしたのは、古びたファイルに挟まれていた、一枚の折り紙と、丁寧な筆致で綴られた記録帳でした。
折り紙には、子どものような筆跡で「おばあちゃんへ いつもおはなししてくれてありがとう」とだけ書かれています。
そして記録帳には、その“おばあちゃん”が語っていた戦前から戦後にかけての町の様子、暮らしの記録が詳細に書き記されていました。
“語られなかったけれど、誰かが聞き、残そうとした言葉”──その温かさが、のぶの胸に深く響きます。
のぶは、この小さな記録の中に次号の“語り部”の種を見つけたのです。
そこに綴られていた“語られなかった歴史”
記録帳には、家族の移り変わり、戦時中の配給、町の井戸で交わされた井戸端会議の様子など、日々の生活が克明に描かれていました。
「特別じゃないけれど、なくしたくないものがここにはある」と感じたのぶは、嵩にそっとその記録を手渡します。
誰かにとっては当たり前でも、語り継がなければ消えてしまう“歴史”が、記録として確かにそこに息づいていた。
のぶの見つけた“静かな語り”は、再びふたりの視点をひとつに結び直すきっかけになっていきます。
朝ドラ「あんぱん」第45話ネタバレ:再び問う、“語るとは何か”という原点
一度距離を取ったのぶと嵩は、記録帳の言葉をきっかけに再び話し合いの場を持つことになります。
今度のふたりは、互いの意見をぶつけ合うのではなく、「語るとはどういうことなのか」という、もっと根本的な問いに向き合っていました。
“誰かの言葉を預かる”という責任と、“語り部になる”という覚悟──表現に込める意味が、ふたりの中で静かに深まっていきます。
テーマや構成ではなく、“想いの方向性”が揃っていく過程が、丁寧に描かれる回となりました。
自分たちは、何を届けたいのか
のぶは、「あの記録を読んで、絵が浮かんだ。誰も見たことのない“過去”だけど、確かにあった暮らし。私はそれを描きたい」と静かに語ります。
嵩はしばらく黙ってから、「俺は“今”を見てほしいと思ってた。でも、過去を通して“今”を照らすこともできるな」と応えました。
ふたりの視点が交差し、“届ける対象”と“届け方”が、ようやく同じベクトルに重なりはじめた瞬間でした。
そこには、単なる妥協ではない、相互理解による創作の再構築が描かれています。
のぶが語った「描くことの意味」に嵩が応える
のぶは、「私が描くのは、記録じゃない。そこにあった“心の温度”なんよ」とぽつりと語ります。
それを聞いた嵩は、「だったら俺が、その温度に言葉を添える」と返し、ふたりの顔には自然と笑みが戻りました。
“描く”と“書く”──異なる表現が、同じ温度で語られることで、次号に向けた本当のスタートが切られたのです。
表現が“技術”ではなく“信頼と想い”から生まれるものだと、再確認できた印象的なやり取りとなりました。
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朝ドラ『あんぱん』第45話ネタバレ解説のまとめ
第45話では、「あんぱん通信」第一号の反響を受けたのぶと嵩が、次号へ向けた準備を始める様子が丁寧に描かれました。
成功のあとに訪れたのは、“次に何を語るか”という葛藤。そしてそれは、単なるテーマ選びではなく、自分たちの表現の核を問い直す時間でもありました。
語るとは何か、伝えるとは誰のためか──ふたりが再びその原点に立ち戻ったことこそが、今話の最大の収穫でした。
そして見つけた“小さな語り部”の記録帳が、新しい物語の扉を静かに開いていきます。
“作ったあと”に生まれる、新たな悩みと成長
第一号の達成感を味わったのも束の間、ふたりは次のページをめくるために新たな問いと向き合うことになります。
それは“もう一度つくる”ことではなく、“より深く語る”ための覚悟と再構築の時間。
完成のその先にこそ、表現者としての“成長”が待っているという、静かで力強いメッセージが本話には込められていました。
悩むこと自体が、次の一歩の種になっている──そんな視聴者への優しい示唆が感じられます。
「語る力」がふたりを次のページへ導く
のぶの「温度を描きたい」、嵩の「言葉を添えたい」という想いが交わった瞬間、次号のコンセプトがゆるやかに形を帯びていきました。
過去を掘り起こし、今とつなぎ、未来に手渡す。それこそが、“語る力”の本質であり、ふたりの「あんぱん通信」の真の役割なのかもしれません。
“語る”という行為に誠実であろうとするふたりの姿勢が、物語そのものに深みを与え続けています。
次号ではどんな語り部が登場するのか──次回への期待が高まる、美しく静かな締めくくりとなりました。
この記事のまとめ
- 「あんぱん通信」第1号の反響が広がる
- 次号の企画を巡って意見がすれ違う
- 図書館で“語り部”となる記録に出会う
- 語ることの意味をふたりが再確認する
- 再び手を取り合い、新たな一歩を踏み出す
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