朝ドラ『あんぱん』第112話ネタバレ！のぶの決断と嵩の挑戦が動き出す

2025年前期のNHK朝ドラ『あんぱん』第23週・第112話では、のぶが東京本社への異動についてついに大きな決断を下す一方で、嵩も新作漫画の制作を本格的にスタート。

それぞれが自分の進むべき道に向き合い、互いを支えながらも独立した歩みを選ぶ姿が描かれました。

夢と現実の狭間で揺れ動く2人の関係と、個としての成長が静かに、力強く描かれる一話となりました。

朝ドラ「あんぱん」第112話ネタバレ：のぶ、東京本社異動を正式に受け入れる

第112話では、ついにのぶが東京本社への異動を正式に受け入れるという大きな決断を下しました。

これまでの連載取材で地元の人々と築いた信頼関係や、嵩との穏やかな暮らしを思い返しながらも、記者として「もっと広い世界を見たい」という想いが、最終的な背中を押す形となりました。

夢と現実、愛と仕事。すべてを抱えたまま、のぶは静かに、しかし確かな覚悟をもって前に進みます。

記者としての信念を貫く選択

編集部で上司に呼ばれたのぶは、まっすぐな目でこう言います。

「私、行かせてもらいます。本社で、もっと多くの声を届けたいです」

その言葉には迷いがありませんでした。

誰かのために書くのではなく、“聞いた言葉を社会に返す”ために書くというのぶの信念が、静かに強さを増しているのが感じられました。

編集長は頷きながら、「のぶ、きっと向こうでも通用する」と背中を押します。

「あなたと離れても、わたしはわたしを続けたい」

帰宅したのぶは、嵩の隣で味噌汁をすすりながら、ぽつりと語ります。

「決めたがよ。本社、行くき」

嵩は驚きつつも、すぐにうなずき、「おめでとう」と笑います。

のぶは続けて、少し震える声でこう言いました。

「あなたと離れても、わたしはわたしを続けたい。それが、夢を生きるってことやと思うき」

離れる不安を抱きながらも、自分の信念を手放さないのぶの姿勢に、視聴者からも深い共感の声が寄せられたシーンでした。

朝ドラ「あんぱん」第112話ネタバレ：嵩、新作の第一話を描き上げる

第112話では、嵩がついに新作漫画の第一話を描き上げるまでの過程が描かれました。

苦悩と迷いを乗り越えた末に、自分の中にある“伝えたいこと”をかたちにしていく姿は、静かで力強い感動を呼びます。

自分の心の奥底と向き合い、筆を進めていく時間そのものが、嵩にとっての再生の物語だったのです。

静かな夜にこもる創作の熱

明かり一つの六畳間で、嵩は原稿用紙に向かい続けます。

のぶが眠ったあとも、カリカリとペンを走らせる音だけが響きます。

ページをめくるたびに少しずつ線が力強さを増していき、“描くこと”が再び自分の一部に戻ってくる感覚を、嵩自身も味わっているようでした。

「やっと、描けるようになった」と、夜明け前に小さく呟いたその声は、かすかに震えていました。

「この物語は、俺の心の叫びや」

翌朝、のぶが目を覚ますと、嵩は仮眠を取りながら原稿に手を置いていました。

ページをめくったのぶは、その絵に強く心を動かされます。

少年が街角で子どもをかばい、見えない敵に立ち向かうシーン。

「これは、あなたやね」と言うのぶに、嵩はうなずきながらこう答えます。

「この物語は、俺の心の叫びや。誰にも届かんなって思うた気持ちを、漫画にしたかった」

この作品が、嵩自身の“声なき時代”の代弁であることがはっきりと描かれた名シーンでした。

朝ドラ「あんぱん」第112話ネタバレ：2人が交わした“離れても繋がる”約束

第112話では、のぶの異動と嵩の創作というそれぞれの道を歩む決意を前に、2人が交わす“約束”の場面が描かれました。

それは、別々の場所にいても、お互いを信じ合い、支え合って生きていこうとする未来への静かな契約。

“離れても繋がっている”という思いが、2人の関係に新たな意味をもたらすシーンでした。

「離れても、支え合えるがよ」

出発を翌日に控えた夜、のぶは台所でお茶を入れながら、嵩に静かに語ります。

「離れるがは寂しいけんど、それで壊れるようなもんやないと思うがや。わたしら、強いき」

嵩は笑って頷き、「あんたが頑張るがやったら、俺もちゃんと描く」と答えます。

そしてぽつりとこう続けました。

「離れても、支え合えるがよ。そんくらいには、なったろう？」

互いの道を認め合いながら、それでも心は一つであるという静かな確信が、会話の中に込められていました。

六畳一間で交わす、未来への握手

夜の灯りの下、のぶがふと手を差し出します。

嵩は少し照れながらも、その手を握りしめ、ぎゅっと一度だけ強く握り返します。

「約束やき。どっちかが折れそうな時は、ちゃんと連絡すること」

「描けたら、一番にあんたに見せるき」

六畳一間の小さな部屋が、2人の未来をつなぐ“出発点”となる、感動的なシーンとなりました。

この約束が、今後の展開でも支えとなっていくことを予感させます。

朝ドラ「あんぱん」第112話ネタバレ：嵩の漫画が編集部で注目され始める

第112話の終盤では、嵩が描き上げた新作漫画の第一話が編集部で評価され始めるという、静かだが確かな前進の場面が描かれました。

声を張り上げることもなく、誰にも気づかれない場所から立ち上がった作品が、少しずつ光を集めていく。

それは嵩自身の生き方と作品が重なり合っているからこそ、生まれる“共鳴”でもありました。

「この新人、なかなかやるな」との声

編集部では、嵩の原稿に目を通した若手編集者が口を開きます。

「地味やけど…この主人公、なんか放っとけん。絵も派手じゃないけど、感情が乗っちゅう」

ベテラン編集者も頷きながら、「この新人、なかなかやるな」と静かに漏らします。

“技術”ではなく“感情”で動かす作品として、嵩の作品が注目され始めた瞬間でした。

それは、嵩が自分を偽らず描いたからこそ、生まれた評価でした。

次世代の“正義”を問う作品としての期待

「この漫画、時代に合うかもしれん」と編集部内で交わされる声が、今後の可能性を感じさせます。

派手さではなく、“誰の目にも届かない場所での正義”を描くというテーマが、じわじわと評価を得ているのです。

“逆転しない正義”――それはやがて、アンパンマンへとつながる思想の萌芽。

嵩の作品がどのように読者へ届いていくのか、今後の展開に大きな期待が膨らむエピソードとなりました。

朝ドラ『あんぱん』第112話のネタバレまとめ

第112話は、のぶと嵩がそれぞれの夢と向き合い、独自の道を歩き始める大きな転換点となる回でした。

のぶは東京本社異動というチャンスを自らの信念で選び、嵩は“声なき者の正義”を描く新作漫画を完成させました。

別々の場所で、それぞれの光を目指す2人の決意が交差する、静かな感動に満ちた一話でした。

のぶと嵩、それぞれの道を歩む決意

のぶの「あなたと離れても、私は私を続けたい」という言葉は、彼女の真の強さを象徴するものでした。

一方嵩も、「この物語は、俺の心の叫びや」と語るように、創作を通じて自分自身を再構築しています。

お互いの夢を認め合いながら、支え合う関係が、より深く、確かなものとして描かれました。

夢は違っても、心は共にある2人の未来

離れていても“繋がり続ける”という選択は、のぶと嵩の成熟した関係性を象徴しています。

日常の小さな部屋で交わした約束が、2人の未来の礎になる。

そして、嵩の作品が徐々に評価され始めたことで、物語は次のステージへと進み始めました。

静かに芽吹いた夢の種が、どのように育っていくのか――次回も目が離せません。