朝ドラ『あんぱん』第105話ネタバレ！東京での挑戦が本格始動

2025年前期放送の朝ドラ『あんぱん』第21週・第105話では、いよいよ舞台が東京に移り、嵩とのぶの新しい人生が本格的に動き出します。

これまで地方で夢を温めていた2人が、都会という大舞台でどのように夢を追い、どう立ち向かっていくのか――その第一歩となる重要な回です。

嵩の漫画家としての奮闘、のぶの就職活動、そして新たな人々との出会いなど、ドラマの世界が一気に広がる展開に注目です。

朝ドラ「あんぱん」第105話ネタバレ：東京での生活がスタート！2人の新しい日常

第105話では、嵩とのぶがついに夢を叶えるために上京し、新しい生活をスタートさせました。

舞台は高知から東京へと移り、物語のスケールも一気に広がっていきます。

都会という未知の地での暮らしに、2人がどのように順応していくかが、今後の見どころとなっていきます。

六畳一間から始まる挑戦

東京での新居は、畳がきしむような古びた六畳一間の下宿部屋。

家財道具も最低限しかなく、明かりは裸電球、風呂も共同という環境ながら、のぶは「ここからが始まりやきね」と笑顔で語り、嵩もその言葉にうなずきます。

「貧しくても、心は豊かでいられる」という彼らの価値観がよく表れているシーンです。

朝ドラファンの多くが共感するのは、物質的な豊かさよりも“共にある”という温もりが感じられる暮らしぶり。

このような描写は、昭和の時代に生きた若者たちへのオマージュでもあり、懐かしさと新鮮さを同時に感じさせます。

見知らぬ街での再スタートに不安も

しかし、希望に満ちたスタートとは裏腹に、東京での暮らしはやはり簡単ではありません。

嵩は「電車が多すぎて、どこ行ったらえいかわからん」と苦笑し、のぶは慣れない水の味に「こっちの白米は硬いねぇ」とつぶやきます。

生活習慣、言葉の違い、人の多さ――全てが彼らにとって新しい壁。

だがそれでも一歩一歩、確かに前へ進もうとする意志が、視聴者に勇気を与えます。

この描写は「上京」という日本人にとって特別な経験を共感をもって描いており、“夢の始まり”の象徴的なシーンとして記憶に残ることでしょう。

朝ドラ「あんぱん」第105話ネタバレ：嵩、編集部に原稿を持ち込む！

第105話の後半では、嵩が初めて漫画の原稿を東京の出版社に持ち込むという、勇気ある一歩を踏み出しました。

これまでノートにこっそり描いていた作品を人に見せること、それは嵩にとって非常に大きな挑戦です。

高知では想像もしなかった本格的な「プロの世界」に足を踏み入れた瞬間、彼の表情には期待と不安が入り混じっていました。

門前払いも覚悟の初挑戦

編集部の受付で、「原稿の持ち込みです」と緊張した面持ちで名乗る嵩。

受付担当者は一瞬驚きながらも、淡々と「予約は？」と尋ねます。

予約がないことを伝えると、「今日は編集者の手が空いていないので…」とやんわり断られる嵩。

夢の扉が、あっけなく閉じかけた瞬間でした。

しかし、彼は立ち去る前に意を決してこう言います。

「予約はしてません。でも、この作品を誰かに読んでほしいんです」

この真っすぐな気持ちが、受付の女性の心を動かし、偶然通りかかった編集者・村井（仮）に声をかける展開へとつながります。

意外な人物との出会いが運命を動かす

村井は一見ぶっきらぼうで、編集者というより町工場の職人のような人物。

しかし彼は、嵩の原稿をペラペラとめくりながら、「面白い。荒削りだけど、目がある」と口にします。

「ここから一緒に始めてみようか」という村井の提案に、嵩の目にはうっすらと涙がにじみます。

断られる覚悟で飛び込んだその先に、まさかの“出会い”という新たな可能性が待っていた――。

このエピソードは、夢に挑戦する全ての人へのエールであり、嵩の漫画家人生のプロローグでもあります。

朝ドラ「あんぱん」第105話ネタバレ：のぶ、記者として再起をかける

嵩が漫画家としての一歩を踏み出す中、のぶもまた記者として東京での再スタートを切ろうとしていました。

戦後、地方紙で記者を務めていたのぶにとって、東京の新聞社は全く別の世界。

女性という理由だけで門前払いされる現実に直面しながらも、彼女は諦めずに挑戦を続けていきます。

女性記者としての困難と差別

のぶが訪れたのは、都内で名の知れた中堅新聞社。

「女性記者？それなら家庭欄がいいかもね」と軽んじた態度を取る編集長の言葉に、のぶは表情を曇らせます。

戦後間もない日本で、女性が“社会の目”として発信することへの偏見や無理解が、まだまだ根強く残っていたのです。

それでものぶは、臆することなく自分の意志を伝えます。

「私は、政治でも経済でも、現場で見たことを自分の言葉で書きたいんです」

この真っすぐな言葉に対し、若手の記者が小声で「おもしろい女だな」とつぶやき、彼女の原稿に興味を示す様子も描かれました。

小さな共感と理解の芽が、確かに広がり始めていることを感じさせる場面です。

自分の言葉で真実を伝える決意

帰宅後、のぶは台所の隅に置かれた古いタイプライターの前に座ります。

嵩が横から「今日どうやった？」と尋ねると、のぶは静かに「まだまだやね。でも、負けたくない」と答えます。

その言葉には、どんな壁にも立ち向かうという彼女の強い意志がにじんでいました。

実際、のぶが綴った記事には、女性ならではの視点と感受性が光っており、嵩も「のぶの書く文章は、心に響く」と感想を述べています。

これはやがて、のぶが“伝える人”として大きく羽ばたいていく布石となる展開でしょう。

“声を上げる”ことの意味と価値を、視聴者にも問いかける強いシーンとなっています。

朝ドラ「あんぱん」第105話ネタバレ：東京の人間関係が動き出す

第105話では、東京での生活が始まった嵩とのぶに、新たな出会いの兆しが見え始めます。

これまで2人の世界を支えていたのは家族と旧知の仲間たちでしたが、上京を機に、新しい人間関係が少しずつ交錯し始める描写が増えてきました。

この変化は、物語が次の章へと進む重要な伏線でもあります。

草吉が紹介したパン屋で新たな縁が

嵩が出版社へ原稿を持ち込んでいる間、のぶは草吉の紹介で訪れた東京の小さなパン屋「しののめ堂」へ。

戦後の活気ある下町にひっそりと佇むその店は、どこか高知の草吉の店を思わせる温かさに満ちていました。

店主の志乃（しのぶ）さんは、一見無口で職人気質ですが、のぶの高知訛りを聞いて「草吉さんの知り合いかい？」とすぐに打ち解けてくれます。

志乃さんは、自らの戦争体験や疎開生活を語りながら、「うちはパンを売ってるけど、本当は人との縁を焼いちゅうがや」と語ります。

パンが人をつなぐ――草吉の哲学を引き継ぐ存在として、志乃さんの登場は今後の展開に大きく関わることを予感させます。

同じ夢を追う仲間との出会い

また、嵩が訪れた出版社のロビーでは、同じく漫画家を志す青年・田端涼太（仮名）と出会います。

田端は東京下町出身で、生活のために昼は工場で働きながら夜に漫画を描いている努力家。

彼は嵩に対して「君、地方から来たの？…勇気あるね」と声をかけ、自らの苦労話を語り合う中で、二人の間に自然な友情が芽生えていきます。

「才能も大事だけど、続ける根性が一番いるんだよな」――この田端の言葉は、嵩の心に深く刻まれます。

“同志”との出会いがあることで、孤独な挑戦が少しずつ「仲間と進む道」に変わっていく描写が、とてもリアルに描かれています。

こうした小さな出会いの積み重ねが、物語を豊かに、そして躍動感あるものにしているのです。

朝ドラ「あんぱん」第105話ネタバレ：夢を信じる2人の姿に共感の声

第105話の締めくくりでは、嵩とのぶがそれぞれの場所で小さな一歩を踏み出しながらも、互いの夢と存在を信じ合う姿が描かれました。

まだ結果も出ていない、成功の確約もない中で、それでも「信じる」という選択をする2人。

この誠実な姿勢が、多くの視聴者に深い共感と勇気を届けています。

不安を抱えながらも前を向く強さ

夜、薄暗い六畳間でちゃぶ台を囲みながら、それぞれの一日を報告し合う嵩とのぶ。

嵩は「読んでもらえたよ。まだまだやけど、何かが始まった気がした」と語り、のぶは「私も、うまくいかなかったけど、自分の言葉で勝負してみる」と返します。

互いの目を見て笑い合うその表情には、不安を飲み込んだ上で進む覚悟がありました。

“成功”や“結果”ばかりを重視しがちな現代において、「過程こそが価値」という本質的なテーマが強く感じられる名場面です。

「希望とは、自分の手でつかむもの」

のぶが話す中で、「人は希望を待つもんじゃない。つかむもんやと思う」という言葉がありました。

これは視聴者の心に深く残ったセリフであり、まさに『あんぱん』という作品が貫いてきた思想の核心でもあります。

どんな逆境でも、自ら信じ、動き、切り開いていく――それが、やなせたかしと小松暢の実在モデルに通じる生き方です。

彼らのように“何者でもなかった”人たちが、手を取り合いながら夢に挑む姿は、今日を生きる私たちにリアルな励ましを与えてくれます。

この回の終盤で流れるRADWIMPSの主題歌「賜物」とともに、視聴者の心に温かく、そして力強い余韻を残すラストでした。

朝ドラ『あんぱん』第105話のネタバレまとめ

第105話は、物語がいよいよ東京編へと突入した記念すべき一話でした。

これまで高知の地で絆を深めてきた嵩とのぶが、夢を抱えて都会に乗り込み、現実の壁と向き合いながらも懸命に前進する姿が丁寧に描かれました。

新たな出会い、新たな困難、そして小さな手応え――それぞれが重なり、物語の深みが一層増しています。

東京という舞台で始まる“夢の第2章”

嵩は原稿を出版社に持ち込み、思いがけないチャンスを手にし、のぶもまた記者としての再出発を目指します。

草吉の紹介で訪れたパン屋での出会い、同じ志を持つ若者との交流。

それらは、2人の人生が再び“広がり始めた”ことを象徴するエピソードでした。

東京という舞台に物怖じすることなく、少しずつ足場を築こうとする姿に、視聴者からは応援の声が相次いでいます。

嵩とのぶが手を取り合い歩み出す新たな一歩

夢に向かう2人を支えているのは、何よりもお互いへの絶対的な信頼と愛情です。

「結果が出なくても、君がやりたいなら信じる」――この想いが、どんな逆風にも折れない心を作り出しています。

嵩とのぶの姿は、「夢は一人では叶えられない」「信じ合うことで夢は現実になる」という、『あんぱん』が伝えたいメッセージの集大成でもありました。

第105話は、物語の“新章”であると同時に、これから描かれていく試練と成長への序章でもあります。

次回以降、2人がどのように夢を形にしていくのか――ますます目が離せない展開になっていくでしょう。